結婚式を直前に欠席する場合の対処法

「結婚式の招待状をいただき、出席の返事をしていたのに、直前になって突然の重大な用事ができてしまい、
どうしても行けなくなってしまった」というような事態が発生した場合、どのような対処をすればいいのでしょうか。
ここでは、ゲストが結婚式出席の直前キャンセルをせざるをえなくなってしまった場合に、どういう連絡をしてその後のフォローやご祝儀の扱いをどうするべきか、などについて詳しくご説明します。

「急な仕事が入ってしまった」「インフルエンザにかかってしまった」などといった状況で結婚式直前に出席できないことが判明してしまった場合は、どのような対応をするべきなのでしょうか。

ここでその疑問にお答えします。


誰に連絡すればいい?連絡手段は?

「結婚式直前に、出席できないことになってしまった」という場合は、出席できないことが判明した時点からできるだけ早く、
新郎新婦に電話連絡をとって直前キャンセルの旨を伝える
ようにしましょう。

新郎新婦は結婚式の準備を日々進めており、欠席の連絡が遅れれば遅れるほど「もう引き出物やプチギフトをもう手配してしまった」
「席次表を作り直さなければならない」「あまりに直前すぎて料理も今さら人数を減らせない」という状況になり、新郎新婦にかかる迷惑の度合いが大きくなってしまいます。

少しでも新郎新婦にかかる負担を少なくするために、とにかくできるだけ早く「キャンセルになってしまう」ということを伝えることが大切です。

もちろん連絡の際には、欠席理由だけでなく直前キャンセルについて申し訳なく思っていることのおわびの言葉や、
後日改めてお祝いをしたいという旨を伝えるようにしましょう。

また、連絡手段はできる限り電話を使いましょう。もちろん「すぐに会える」という状況なら直接会っておわびをするのがベストですが、
それができない場合の連絡手段としては電話を使うのがマナーです。

「言いにくいことだからSNSやメールなどで伝えたい」と思うかもしれませんが、こうした重大な用件の連絡をSNSやメールで済ませてしまうと、
新郎新婦に「直前キャンセルを軽く考えている」と思われてしまう可能性がありますのでおすすめできません。

謝罪の気持ちをしっかり伝えるためにも、言いにくくても「直接会う」または「電話」のどちらかで連絡するようにしましょう。

欠席理由はどう伝えればいい?

「結婚式の直前キャンセル」というのは、基本的にはよほどのことがなければしてはいけないことですので、欠席理由をどう伝えればいいかというのは悩みどころです。

「急にどうしても外せない仕事が入ってしまった」という場合は、欠席理由をそのまま話しても問題ありませんが、
身内の不幸や自身の体調不良などが理由であった場合は、直前キャンセルの連絡を入れる時点では「どうしても行けない用事ができてしまった」という感じで、
欠席理由はあいまいにしておきましょう。

そして結婚式が終わって新郎新婦の新居での生活が多少落ち着いたころを見計らって、あらためて結婚のお祝いの言葉をかけ、直前キャンセルのお詫びもしておきましょう。
ご祝儀をまだ渡せていない場合はそれも渡しておきましょう。直前キャンセルの連絡をした段階で欠席理由をあいまいにしていた場合は、この時にきちんとした欠席理由を話しておけば大丈夫です。

新郎新婦となかなか直接会えないという場合はご祝儀を現金書留で送る際に、お祝いの言葉とおわびの言葉をこめた手紙を同封しておくといいでしょう。

電報で祝福メッセージを入れておこう

結婚式直前に出席できなくなった場合でも、結婚式に自身のお祝いの気持ちを届ける方法はあります。

それは「電報を贈ること」です。

結婚式前日に電報が届くように手配して、電報メッセージにはお祝いの言葉に加えて「本日は出席できず申し訳ありません」など、欠席してしまったことを残念に思う言葉を入れましょう

電報のデザインはバルーン電報やフラワー電報など「本当はお祝いしたかった気持ちがより伝わりやすいもの」を選ぶのがおすすめです。

ご祝儀の金額はどうすればいい?

ご祝儀は「友人や同僚なら出席する場合は3万円、欠席する場合は1万円が相場」などと言われていますが、
結婚式直前で欠席するとなった場合は、この「欠席なら1万円」の相場で対応してしまうのはマナー違反です。

なぜなら、直前キャンセルをしても、多くの場合引き出物などはもう手配済みで、タイミングによっては料理のキャンセルもきかなくなっている場合があるからです。
これで「欠席だったから」という理由で1万円のご祝儀で済ませてしまうと、新郎新婦に金銭面でも負担をかけてしまうことになります。

結婚式の直前キャンセルをしてしまった場合、基本的には「本来出席して渡す予定だったご祝儀と同額」を渡すのがマナーです。

ただし「直前キャンセルといっても、まだ結婚式まで1ヶ月弱ある」というような、比較的期間に余裕がある時点でのキャンセルをした場合は、
本来出席して渡す予定だったご祝儀の半額あるいは半額+α程度の金額にしても大丈夫です。

しかし結婚式の2週間前をきったような段階からの直前キャンセルとなった場合は、迷わず全額を包むようにしましょう

結婚式出席の直前キャンセルは早い連絡とその後の誠実な対応を心がけよう

電話をする
結婚式直前に出席できなくなるという事態は、何をどうやってもある程度は新郎新婦に迷惑をかけてしまうことは避けられません。

だからこそ欠席が判明した時点ですぐに連絡してお祝いとともにお詫びを伝え、その後も結婚式には電報を贈り、
さらに後日あらためてきちんとお祝いおよびお詫びをするなど、誠実な対応を心がけることが大切です。

「直前キャンセルした」という最悪のイメージを少しでもいい方向に回復させて新郎新婦と以前と変わらぬおつき合いができるようになるために、
最大限の配慮をしていきましょう。

監修者PROFILE

髙田公介(たかた こうすけ)

株式会社リダンダンシーの代表。 「ワンピの魔法」「リリアージュ』の運営者。 広島で不動産広告業のディレクターを経験した後、2016年11月に現在のレンタルドレス店で代表に就任。 一人でも多くの方々に、気持ちよく”お呼ばれの日”を過ごしていただくため、スタッフをまとめるだけでなく、webサイトの監修やドレスの徹底管理などさまざまな面で日々奔走。


著者PROFILE

ワンピマガジン編集部

「ワンピの魔法」は20代~60代の女性にご利用頂けるWEB上のレンタルドレス専門店。 上品でエレガントなドレスを中心に扱っており、フォーマルな場に適したドレスが多く、口コミなどでも顧客満足度が高いショップです。 すでに14万人以上が利用し、商品レビュー数も60,000件以上。 初めての方にも安心してレンタルしていただけるレンタルドレス専門店です。