「入園式・入学式を終えてほっとしたのもつかぬ間、今度は授業参観」というように、子供が入園・入学をすると、親が学校行事に参加する機会がぐっと増えます。
初めての経験となると、学校に適した服装や暗黙のルール、マナーを知らないため悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、授業参観の服装選びについて、注意点やポイントを紹介していきます。
目次
授業参観の服装選びはなぜ大切なの?
授業参観の主役は、もちろん子供です。しかし授業参観は、子供の普段の学校生活を見ることに加え、先生や親同士の交流・情報交換をすることも目的の一つ。授業参観は、親にとっても大切なイベントです。
そのため、親御さんは授業参観に出席するにあたって、先生やほかの保護者さんから悪い印象をもたれないよう、服装に十分気を配る必要があります。
周囲から目を引くような派手な服装や、カジュアルすぎる服装ではなく、第一印象で親近感を感じてもらえるような服装を心がけることが大切です。
授業参観の服装選びのマナー・注意点
授業参観の服装には「こうしなければならない」という決まりはないものの、おさえておくべきマナーや注意点はあります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
派手な服装は避ける
子供が主役の授業参観では、周囲の目を引くような服装は避けるようにします。
例えば……
◇ネオンカラーなど目立つ色味の服
◇派手・奇抜なデザインの服
◇柄が目立つ服
上記のような服は、いい印象をもたれない可能性があるため避けたほうが良いでしょう。
カジュアルすぎる服装や露出の多い服装は避ける
ダメージジーンズなどのカジュアルな服装も、授業参観にはふさわしくありません。また、学校に冷房設備がないと暑い時期の授業参観では、露出が多くなりがちです。
しかし、母親の服装で子供が恥ずかしい思いをすることもあるため、TPOをわきまえた服装を意識することが大切です。
アクセサリーや香水は控えめに
授業参観でも、アクセサリーをアクセントに取り入れるのは問題ありません。しかし、アクセサリーを選ぶ際は、「音がならないもの」「小ぶりのもの」を選ぶようにします。
授業参観は、教室という狭い空間に人が集まるため、他の方と近い距離間で過ごすことになります。
強い香りの香水だと、中には気分を害する人もいるでしょう。授業の妨げにもなりかねないため、普段香水をつける方はこの日は控えめにします。
授業内容によっては靴にも注意
授業で体育が行われる場合や、教室・学校以外の場所に移動する場合には靴にも十分注意しなければいけません。場合によっては細いヒールのように、床を傷つける可能性が高い靴は着用しないようにと学校側から案内があることもあります。
そうした案内がない場合には、フォーマルなスタイルに合うパンプススタイルがおすすめです。比較的カジュアルな服装であっても、足元がきれいなパンプスであればきちんと感を演出できますよ。
母親のスーツ・ワンピース選びのポイント
では、具体的にスーツ・ワンピース選びのポイントをチェックしていきましょう。
季節を問わず、悩んだときに意識したいこと
一般的に授業参観では、「必ずしもフォーマルスタイルである必要はない」と言われています。しかし、子供が通っている学校が私立なのか公立なのか、また、通っている地域によっても好ましいスタイルは変わるのも事実です。事前に周囲のお母さん方に、当日の服装を相談してみるのもいいでしょう。
悩んだときにはいわゆる「きれいめスタイル」と呼ばれるような、清潔感のあるきれいなスタイルに身を包みましょう。「オフィスカジュアル」と呼ばれるスタイルを参考にすると、イメージしやすくなりますよ。
だからと言って、極端に着飾ったスタイルを選ぶ必要はありません。いつもの雰囲気とあまりにかけ離れた、背伸びした服装はかえって場違いになりかねないので注意しましょう。
また、幼稚園や保育園の参観日の場合は、親も子供と一緒に遊ぶことがあるため、動きやすいスタイルがおすすめです。
さらに授業参観の時期によっても、最適なスーツ・ワンピース選びとコーディネートは変わります。
それぞれの季節のおすすめコーディネートを参考にしてみてください。
春の授業参観
白・アイボリー・桜色・若葉色などの淡い色のワンピースを選ぶといいでしょう。ただし、光沢がある素材は、フォーマル感が強く派手な印象になるので避けるのが無難です。袖丈は長袖、もしくは7分丈がおすすめ。ツーピース風のワンピースや、カーディガンを使ったコーディネートもいいでしょう。
上が白レース、下がライトベージュの上品なワンピースは、きちんと感のある雰囲気。 | ウエスト上に入ったギャザーが、胸元のラインを目立ちにくくし、控えめバストの方にもおすすめ。 |
夏の授業参観
白・水色・ミントカラーなど、涼やかなカラーがいいでしょう。通気性があり、透けない素材を選びます。ノースリーブは避け、ノーカラー(襟なし)の場合は胸元が開きすぎてないものを選びましょう。ワンピースもしくは、パンツスタイルがおすすめです。
歩くたびに揺れる右サイドのプリーツがフェミニンな印象のニュアンスブルーのワンピースは、スモーキーなブルーとグレーの組み合わせが、柔らかな女性らしさを引き出してくれる。 | 胸元から覗くポイントと同じ生地のパンツをセットにした、ブルー×グレーのセットアップ。 |
秋の授業参観
ベージュ・カーキ・ブラウンなど、落ち着いた色合いがおすすめです。ボルドーのような濃い色は、派手に見えるため注意しましょう。肌寒い時に羽織ることができるカーディガンやジャケットを準備するのを忘れずに。夏とは違い、襟のあるワンピースで季節感を演出してみましょう。
ふんわりとした肩と背中のプリーツが、品の良い可愛らしさを出してくれるグレージュのワンピース。 | 胸元~肩の透けたデザインや胸元のラメ入りの生地が上品なベージュのドレスは「派手なドレスより落ち着いたドレスが着たい」という30代後半~40代前半の方におすすめ。 |
冬の授業参観
グレー・ネイビー・ブラウンなど、濃い色で柄の少ないものを選ぶのがいいでしょう。子供は教室内でコートを脱ぐように指導されているので、保護者も校内ではコートを脱ぐようにします。その時、寒くないようにハイネックや襟付きのものを選ぶのがおすすめです。
コートの下に着ても着膨れしない、すっきりとしたジャケットや羽織ものを用意してもよいでしょう。
ワンピースやセットアップ、もしくはスーツスタイルを選びましょう。
あたたかみのある素材感のライトグレーのワンピースは、ウエストのタックをアクセントに、ハイウエストで切り替えた程良いフィット&フレアが上品で女性らしい。 | シックな色合いだが、スカートが広がるシルエットなので「大人っぽいカラーの可愛らしいデザインのスーツが着たい」方におすすめ。 |
体温調節ができるものを用意しておくと安心
寒い季節はもちろんのこと、春や秋でも校内に入ると寒く感じられることはめずらしくありません。ワンピースだけでなく、羽織るものも用意しておくとよいでしょう。
袖口に入った切り込み部を折り返すと9分袖となり、軽やかさとこなれ感がUPする。 | シンプルなデザインで装飾がないので、柄物や刺繍など、どのようなドレスにも合わせやすい。 |
マタニティドレスもチェックしておこう
妊娠中の方や、授乳中の小さな赤ちゃんがいる方は、お腹をしめつける服や授乳しにくい服は避けたいですよね。そんなときには、マタニティ向けのアイテムを選びましょう。
カーキ・グレー・ベージュを混ぜたような絶妙なニュアンスカラーで、光の当たり具合で色が少し違って見える。 | 袖と裾の透け感が軽やかなネイビーの総レースドレスは、両脇下にファスナーが付いているので授乳中の方にも。 |
バッグはスタイルに合うものを
ここまで、ワンピースや羽織りものを中心に見てきましたが、忘れてはいけないのがバッグです。せっかくきれいな服に身を包んでいても、バッグがスタイルに合わないものや、汚れたもの、ボロボロのものでは台無しです。スタイルに合ったバッグもあわせて用意しましょう。
光沢のあるプリーツ地にV字の金具がシャープで上品な印象の黒のバッグはかっちりとした形が大人っぽく、きちんと感のある雰囲気にしてくれる。 | 四角いフォルムとピンクベージュの金具がレースの甘さを抑えて大人っぽい印象に。 |
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