60代女性が結婚式にお呼ばれされる場合、どんな立場で出席することになるでしょうか。
新郎新婦の母親として、または叔母、祖母、友人、会社関係者として出席するケースが多いでしょう。
60代女性の結婚式お呼ばれドレスは、会場の格式はもちろん、ご自身の立場も考慮して選ぶことが大切です。
母親や親戚として出席する場合は、ゲストを受け入れる主催者側として参加することになります。
他のゲストよりもフォーマル度を意識して、きちんとした服装マナーを心がけたいものです。
今回は、60代女性が結婚式にお呼ばれされた際の服装や小物類の選び方について解説します。
立場別の服装選びのポイントとおすすめドレスもご紹介致します。
ぜひ、最後まで参考にしてみてください。
目次
60代女性の結婚式お呼ばれドレスの選び方
60代女性の結婚式お呼ばれドレス選びは、新郎新婦のどんな立場で出席するかによって変わります。
・母親の場合
新郎新婦の母親として結婚式や二次会に出席する場合は、親戚の中でも最も正装な服装が求められます。
一般的な披露宴での母親の衣装は黒留袖を着用する場合が多いです。
近年は、カジュアルな会場でも結婚式が多く行われるようになりました。
それに伴って、近年の傾向としては60代の母親もフォーマルなドレスを選ぶケースも増えています。
60代の母親がドレスを選ぶ場合、和装の黒留袖と同等のフォーマル度が求められます。
最も格式の高い正礼装は、アフタヌーンドレスまたはイブニングドレスです。
ただし、披露宴が開催される時間帯によってもドレスの選び方が変わってきます。
例えば、午前や昼前に開かれる披露宴の場合はアフタヌーンドレスが適しています。
夕方から夜以降の披露宴・二次会の場合はイブニングドレスが最適です。
結婚式会場が高級ホテルではなく、レストランの貸切やパーティー会場の場合は、カクテルドレスでも問題ありません。
・叔母、祖母、親戚の場合
親戚として結婚式に出席する場合は、新郎新婦と共にゲストを迎える側になります。
華やかさよりも落ち着きや上品さを意識したフォーマルなドレスが適しています。
・友人、会社関係の場合
友人や会社関係者の結婚式に出席する60代女性はゲスト側として出席することになります。
親戚よりもフォーマル度は求められませんが、肌の露出は抑えた上品なドレスを選びましょう。
結婚式・二次会の会場の格式に合わせる
60代女性がお呼ばれドレスを選ぶ際は、結婚式会場の格式に合わせることも大切です。
例えば、高級ホテルや格式の高い結婚式会場の場合はロングドレスが最適です。
スカートの丈が長くジャケットやショールを添えれば、肌見せを抑えて上品にまとまります。
最近は、カジュアルに寄ったガーデンウェディングやレストラン貸し切りの結婚式も増えています。
結婚式会場がそれほど格式が高くない場合は、ミディアム丈のドレスでも問題ありません。
会場の格式によってスカートの丈や素材選びも変わってくるので事前に確認しておきましょう。
60代女性に相応しいドレスのカラーや素材は?
若い頃はきらびやかなドレスを選んでいたという方も、60代のドレス選びは落ち着きあるカラーが似合うように。
結婚式・二次会でのドレスのカラーはブラックやネイビー、深いブルーやグリーンがキレイに映えます。
動くたびに揺れる袖やスカート裾は女性らしく大人の余裕も感じられる。
浅めのVネックや広がりの少ない長めのスカートは、縦のラインが強調され美しいシルエットで着られる。
グリーンのサテン地に、黒のオーガンジーを重ねたドレス。生地にリボンテープで花柄の刺繍が施されているので、高級感がある。
上半身の立体的な刺繍が目を引くネイビーのドレス。
普段は派手な色が好きな方も、柄物のドレスやスパンコールやラメなど装飾が多いドレスは立場やシチュエーションによっては控えたほうが良いでしょう。
黒やネイビーでは全体が暗くなってしまうとお悩みの方にはブラウンやベージュがおすすめ。
温もりを感じさせるブラウンは黒よりも優しい印象になり、60代に最適なカラーです。
写真撮影の際も喪服のように暗くなってしまわず、落ち着いた雰囲気を作り出してくれます。
明るめのベージュも清楚感があり、60代のフォーマルドレスに最適なカラーです。
結婚式・二次会は華やかな席ですので、全身のコーディネートが暗くならないように注意が必要です。
生地の光沢が顔まわりを綺麗に見せてくれるベージュのドレス。
落ち着いたゴールドの刺繍が上品で、着てみると肌になじみやすい。
つや感がなく落ちついたベージュ、上品な2ピース風のデザインは「親族の結婚式に黒・紺色以外のドレスを着ていきたい」50代以上の方におすすめ。
ほんのりとピンクがかったベージュにラメが散りばめられた、華やかで上品なドレス。
黒やネイビーのドレスを選んだ場合は、ベージュ系の羽織やバッグや靴を選ぶと華やかになります。
黒やネイビーといったダーク系のドレスを選ぶ際は素材選びにも十分注意してください。
シンプルでマットな黒やネイビーのドレスやスーツは地味な印象になり、喪服に見えてしまいます。
ダーク系カラーの場合、刺繍やサテン、シャンタン、ジャガード素材といった華やかな素材の衣装が適しています。
素材に工夫がある場合、ダークカラーでも地味にならずに華やかさを演出できるのです。
パール部を取り外して留めるピンクリップボタンが、華やかなワンポイントに。袖口に入った切り込み部を折り返すと、9分袖となり、軽やかさとこなれ感がUPする。
ジャガード柄のライトベージュの七分袖ボレロ。高級感のあるデザインは、上品でクラシカルな印象。
光沢のあるネイビーの長袖ボレロ。織目が横に入ったシャンタン素材で、生地に張りがあるので、きちんと感のある正統派な印象。
光沢のあるゴールドベージュの長袖ボレロ。織目が横に入ったシャンタン素材で、きちんと感のある正統派な印象。
織り目の入ったシャンタン素材や裾と袖のフリルがエレガントで高級感のあるデザイン。特にミセスの方におすすめ。
シルバーの七分袖のジャケット。織り目の入ったシャンタン素材や裾や袖のフリルがエレガントで高級感のあるデザイン。
スカートの長さはロングまたは膝下丈
60代女性のお呼ばれドレスに最適なスカートの長さはロングまたはひざ下丈です。
ドレスやワンピースを選ぶ際、立った時の丈の長さだけでは、座った時の丈の長さもチェックしてみてください。
座った時に膝が見えてしまうと、ストッキングを履きていてもカジュアルな印象になってしまいます。
60代女性にフォーマルドレスを着こなすには、スカート丈はロングまたはひざ下丈をおすすめします。
ロングドレスはとても上品で華やかな印象ですがあまり長過ぎると引きずってしまうので要注意。
ロングスカートに合わせるパンプスの高さと合わせて、最適なスカート丈を選びましょう。
軽やかなシフォン素材の黒いドレス。スカートの裾に向けて流れるような優雅なデザイン。
トップ部分の刺繡が華やかで品のあるシルバーのドレス。スカート部はシャンタン素材できちんと感がある。
ラメ入りの刺繍が施されたスカートが、上品なきらめきを添えるネイビーのドレス。
ネイビーのロングドレス。トップスの白×ネイビーの花の刺繍模様は高級感があり、スカートは濃いネイビーのサテン地に濃紺のチュールが重なっている。
長時間着用しても着心地が良く疲れにくい
60代女性は結婚式に参列するのが久しぶりという方も多いことでしょう。
結婚式当日は、会場までの移動時間も含めると長時間になります。
60代女性のドレス選びは疲れにくく、着心地の良さも大切なポイントです。
和装よりもドレスが増えている理由は、移動中に動きやすいことも一つ理由です。
ドレスの方が立ったり座ったりしやすく、着崩れもしにくいので長時間着ていても安心ですね。
結婚式当日に雨が降っても、ドレスならば足さばきが良く動きやすいので疲れにくいといえます。
結婚式コーデはレンタルサービスが便利
大切な孫や甥っ子姪っ子のためにお洒落して結婚式に参加したくても、全部揃えるのは大変です。
最近は、パソコンやスマホから自分に合ったドレスをレンタルできるサービスが人気。
60代女性に人気のあるロングドレスやジャケットやショール、バッグ・靴をトータルで揃えることができます。
レンタルドレスサービスならば、平均1万円程度で素敵な全身コーディネートが叶います。
スマートフォンからも簡単にレンタルドレスを申し込むことができるのでとても便利です。
60代の母親が結婚式に参列する服装
60代の母親が息子娘の結婚式に参列する場合、最も格式の高い黒留袖が一般的です。
結婚式・披露宴などで母親や親族の正礼装として着用される服装です。
ドレスの場合は、ロング丈のフォーマルドレス、袖丈は6分袖から長袖のデザインが適しています。
母親として結婚式に出席する場合、肌の露出は極力抑えて、上品なコーディネートを意識しましょう。
40代後半以降の方におすすめの軽やかなシフォン素材の黒ドレスはスカートの裾が流れる優雅なデザイン。
上品なきらめきを添えるネイビーのドレス。光沢のあるシャンタン素材のトップスがお顔周りにきちんと感を出すので、ご親族様のお式にも対応できる。
スカート部はシャンタン素材できちんと感がありつつ、定番のものよりもどこか華やかでエレガントさがあるものが着たい50代以上の方におすすめのシルバードレス。
光沢のしっとりと上質な美しい黒、丈が長めのデザインは50代のご親族様におすすめ。
ネイビーのロングドレス。黒のドレスよりも重くなりすぎず軽やかな印象に。
つや感を抑えたラベンダー色のロング丈ドレス。春の訪れを感じる淡い色味は、優しく女性らしい印象に。
60代女性が叔母として結婚式に参列する服装
甥っ子や姪っ子さんの結婚式に参加する場合は、新郎新婦の主催側として出席することになります。
新郎新婦の両親ほどフォーマル感は求められませんが華やかさよりも上品さを意識しましょう。
ドレスのカラーはブラック、ネイビー、ダークグリーン、ブラウン、深いブルーなど落ち着きあるカラーがおすすめです。
ダーク系カラーは、季節にかかわらず落ち着いた印象を与えて60代女性を優雅に見せてくれます。
上半身のシースルーのデザイン、中央の縦の刺繍がエレガントで高級感のある紺色のドレス。
質感が美しいしいネイビーのシャンタン素材と、柔らかな光沢を含んだシルバーのジャガードスカートのドレス。
落ち着いた配色ながら、デザイン性や左サイドのスリットなど、細部へのこだわりが感じられる一着は、大人の色気漂う40代後半以降の方に着てほしい。
柔らかく光沢のある上質な生地感は40代後半以降の大人の女性によく似合う。
ハイウェスト切替で足が長く見え、さらにマーメイドラインのスカートで大人の女性らしさもある、美しいミセスのためのドレス。
人とは被らないデザインで黒のドレスの中でも華やかなドレスが着たい50代〜のミセスにおすすめ。
60代女性が祖母として結婚式に参列する服装
祖母として結婚式に参列する場合もゲストをおもてなしする側となります。
新郎新婦の母親よりも服装の格を下げることも忘れないようにしましょう。
新郎新婦の母親が黒留袖やロングドレスを着用しても祖母はミディアム丈で問題ありません。
おすすめのドレスカラーは、ブラックやネイビーダークブラウンなど落ち着いた色がおすすめです。
ワインレッドのドレスは動くたびに揺れ、夏の結婚式でも軽やかで若々しい印象を与えてくれます。
ゆったりとした生地とシルエットは長時間着用しても疲れにくく、60代以上の方やご親族様に最適。
形はシンプルだが、透け感のある袖や段のついたフリルなど、洗練されたおしゃれ感がある。
肩から胸の下にかけてレース部分が少し細くなりまた裾にかけて広がっていく曲線が美しくまさに、品の良さを出したい50代の“ご婦人”におすすめの1着。
60代女性が友人・会社関係者として結婚式に参列する服装
60代女性が新郎新婦の友人や会社関係者として結婚式に参列する場合は、親族ほどフォーマル度は求められません。
ドレスの丈はロングドレスではなくミディアム丈でも問題ありません。
基本的に新郎新婦の意向を考慮した服装で上品なドレスであれば、自由に選ぶことができます。
昼間の結婚式・披露宴では、肩や胸元・背中など肌の露出は控えることが大切です。
ノースリーブのドレスを選ぶ場合は必ずジャケットやショールストールなどの羽織物を用意しましょう。
光沢のある上質な美しい黒は60代女性の肌を綺麗に見せてくれるフォーマルドレスです。
フレアスリーブの袖は、こなれ感があり透け感もあって女性らしい。袖付きなので二の腕もカバーしてくれ、動きやすい。
肌の色が黒い方にも似合いやすく、ご親族様にも◎。丈が長くえりもとや背中の露出が少なく、安心。
花柄が散りばめられたワンピースは華やかで1枚で着られるが、二の腕の気になる方は、ポンチョを羽織ると露出が抑えられて安心。
紫がかったネイビーのドレス。ウエストのフィット感とスカートの自然な広がりは、体のラインをきれいに見せてくれ、シルエット重視の50代の方におすすめ。
落ち着いた配色ながら、デザイン性や左サイドのスリットなど、細部へのこだわりが感じられる一着は、大人の色気漂う40代後半以降の方に着てほしい。
60代女性が平服指定の結婚式に出席する服装
最近は、カジュアルな会場で平服指定の結婚式や二次会が増えてきました。
平服といってもTシャツにジーパンのようなカジュアルな普段着ではありません。
結婚式や二次会における平服とは、かしこまった服装ではない略礼装という意味です。
通常の結婚式や二次会と同様に、肌の露出は押さえて、スカートは膝丈または膝下にしましょう。
平服指定でも、ノースリーブにはジャケットやショールなど羽織ものを用意することを忘れなく。
胸元や背中など大きな開きがある場合はカバー力のある羽織物を選びましょう。
60代女性が海外挙式に出席する服装
60代女性が海外挙式に参列する場合は、その国の正装を選ぶのが一般的です。
例えば、ハワイの場合ムームーと呼ばれるロングのワンピースドレスを指定されることが多いです。
ビーチリゾートの場合はパンプスを合わせなくてもサンダルでも良いとされる場合があります。
詳しい衣装の選び方は、新郎新婦に事前に確かめておくと良いでしょう。
60代女性の結婚式お呼ばれの小物類の選び方
60代女性に最適な靴やパーティーバッグなど、小物類の選び方について見ていきましょう。
どんなドレスを選んでも、足元は肌色に近いベージュのストッキングを着用してください。
黒いストッキングは喪服を連想させ、タイツや柄物のストッキング網タイツはカジュアルな印象になるので避けましょう。
靴はヒール3センチ程度のパンプスを合わせると歩きやすくフォーマルな印象になります。
バッグの選び方は革や動物の柄ヒョウ柄といったデザインはお祝いの席にふさわしくないので避けます。
紙袋やトートバッグエコバッグといった大きなバッグをお持ちの方は、クロークに預けます。
小ぶりのパーティーバッグにハンカチや口紅などを最小限に抑えて、会場に持ち込みましょう。
光沢のある黒に、パールとラインストーンが華やかなバッグ。
光沢のあるベージュのプリーツ生地にラインストーンが華やかで、パーティーらしいバッグ。
シルバーのビーズは、控えめだが上品で華やかさがあり、コーディネートのワンポイントになるバッグをお持ちになりたい方におすすめ。
落ち着きのあるエレガントなデザインなので、20代~ミセスの方と幅広い年代の方に。持ち手が付いているので持ちやすい。
ゴールドのラメがキラキラと華やかで、パーティーらしいゴールドのバッグ。
全体にビーズとラインストーンが散りばめられたシルバーのバッグ。
アクセサリーの選び方は?
アクセサリー選びはキラキラと光沢のあるものを除いて、落ち着いたデザインのものを選びます。
結婚式披露宴の定番は、一連パールのネックレス・ピアス・イヤリングなどです。
ティアラや派手なコサージュ大きすぎるアクセサリーは花嫁よりも目立ってしまうので避けましょう。
高品質な貝パールは、上品な光沢感があり幅広い年代に。
ゴールドのチェーンにパールのついた2連のロングネックレス。
シルバーの花びらの中心に、パールやビーズがあしらわれたクラシカルな印象のネックレス。
明るすぎないブルーグリーンのストーンは、大人っぽくクールな雰囲気にしてくれる。
横についたビジューが華やかなポイントになるので、シンプルなドレスを華やかな印象にしたい時に是非使って欲しい。
4連の幅が固定されているので、お辞儀など動いててもズレにくく、ご親族様や受付をされる方でも安心。
結婚式当日の持ち物チェック
60代女性は、落ち着いた色味のドレスを選ぶ事が多くなるので、パーティーバッグは明るい色を組み合わせてみましょう。
当日慌てることのないように、持ち物は前もって準備しておくと安心です。
- 結婚式の招待状
- ご祝儀
- 袱紗
- パーティーバッグ
- ハンカチ
- ティッシュ
- 予備のストッキング
- カメラ
まとめ
60代女性のお呼ばれドレスの選び方は、親族、友人や会社のどの立場で参加するかによって異なります。
会場の格式も考慮して、上品で落ち着いた印象になるコーディネートを意識することが大切です。
全身が暗くなってしまう場合は、靴やバッグなどで明るい色をプラスして華やかさを演出しましょう。
- 【参考記事】
- 結婚式の服装|~女性編~【NGな服を写真で解説!】