結婚式に出席して、晴れの門出を祝福したい、でも結婚式の日はほかに先約の予定があって、どうしても途中退席をせざるを得ない、結婚式途中に体調が悪くなって最後までいられそうにない…というような状況になった場合、どうしたらいいのでしょうか。
挙式途中での退場はNGですが、披露宴ならタイミングやマナーを守れば途中退場しても大丈夫です。
本記事では、結婚式の途中退席の可否や、退席のタイミング・マナー・注意点などを解説しています。
目次
結婚式の途中退席、挙式はNG、披露宴ならOK
結婚式の途中退席については、挙式途中の退席はNG、披露宴途中の退席はタイミングやマナーを守ったうえでならOKというのが基本的な考え方です。
挙式に関しても、タイミングやマナーを守れば途中退席しても大丈夫なのでは、と考える人もいるかもしれません。しかし、挙式は神聖かつ厳粛な儀式です。
その雰囲気を損なうような行為は避けたほうがよいでしょう。
挙式の最初のほうだけしか列席・参列できない、挙式途中で退席せざるを得ないというような状況の場合は、最初から欠席を選ぶのが正解です。
披露宴での途中退席、NGとなるタイミングは?
挙式での途中退席は原則としてどのタイミングであろうとNG、どうしても挙式の途中までしか列席・参列できないというのであれば最初から欠席を選ぶべき、というのが基本ですが、披露宴であれば、タイミングを見計らっての途中退席をすることも可能です。
ただし、以下のようなタイミングでの途中退席は目立ってしまい、披露宴の雰囲気に水を差してしまう形になりかねないので避けましょう。
- 新郎新婦の入退場時(お色直しも含む)
- スピーチ・余興中
- 新郎新婦両親への花束贈呈・手紙の読みあげのときなど
基本的には、歓談中の時間に途中退席するのが、もっとも目立ちにくくおすすめです。ただし、これも自己判断だけで途中退席するのではなく、事前に式場スタッフに途中退席せざるを得ないことを話し、ベストなタイミングをスタッフに教えてもらうほうがスマートでしょう。
急な体調不良などでどうしても歓談の時間まではいられないという場合は、すぐにスタッフを呼び、その場で指示をあおぎましょう。
披露宴を途中退席する場合のマナー・配慮も忘れずに
挙式は途中退席NGですが、披露宴はタイミングを見計らえば途中退席してもOKです。
ただし、途中退席をする場合は、マナーを守り、新郎新婦などにじゅうぶんな配慮をすることも必要です。
途中退席する際に必要とされるおもなマナー・配慮として挙げられるのは、以下のとおりです。
- 途中退席せざるを得ないことが最初から分かっている場合は、事前に新郎新婦にその旨を伝えておく
- もし、新郎新婦が「途中退席されるのは困る」という意思を示した場合は、欠席を選ぶ
- 結婚式当日、新郎新婦のご両親にも途中退席の旨を知らせ、おわびと結婚祝福の言葉を添える
- 結婚式当日、スタッフにも事前に途中退席の旨を知らせておく(途中退席したいタイミング、時間なども)
- 途中退席の際には、同じテーブルの人に挨拶をしてから退席する
- 披露宴会場を出る際には、テーブルからまっすぐドアに向かって歩くのではなく、なるべく壁際など目立たないところを歩いて出るようにする
- 急な体調不良ですぐにでも退席したい場合も、自己判断ですぐに出たり大きな声でスタッフを呼んだりするようなことはせず、軽く手を上げるなどして呼んで小声で事情を話し、あとはスタッフの指示にしたがう
- 急な体調不良などによる途中退席となった場合は、後日新郎新婦におわびの言葉を入れておく
このように、披露宴の途中退席は、目立つことなくジャマにならないように、という視点でのマナーを守り、さらに新郎新婦やそのご両親、同じテーブルのゲストに対する配慮なども忘れないようにすることが大切です。
【まとめ】結婚式の途中退席、挙式はNGだが披露宴ならOK、ただしマナーは守ろう
結婚式の途中退席は、挙式中はどんなタイミングであろうと途中退席は原則としてNGですが、披露宴の場合は歓談中の時間など、タイミングを見計らえば途中退席をすることも可能です。
ただし「ここが途中退席してよいタイミングだ」とばかりに、事前に新郎新婦やスタッフなどに何も知らせていない状態で勝手に退席するというやり方はおすすめできません。
先約の予定と重なっている、などの理由で途中退席することが最初から分かっている場合は、途中退席することを事前に知らせておくなどの配慮をしておきましょう。