ガーデンウエディングは青空の下、緑に囲まれて挙げる結婚式です。
ナチュラルウエディングやボタニカルウエディングなど、近年人気がとても高いトレンド感ある結婚式といえるでしょう。
おしゃれ感はもちろん、自然の中でくつろげつつアットホームな雰囲気がガーデンウエディングの魅力。
しかし、カジュアルになりすぎないように、あくまでも「式」であるという配慮は必要です。
本記事では、ガーデンウエディングに最適な服装のマナーから、寒さ対策や素材、カジュアルすぎないワンピースやシャツ選びなど、ガーデンウエディングならではのポイントを解説します。
ガーデンウエディングとは何?
ガーデンウエディングとは、庭園やガーデン付きのゲスト会場で行われる結婚式スタイル。
ゲストハウスなど、一軒家の洋館や邸宅を貸切に行われるところも多いです。
開放的な庭・庭園で、緑や花に囲まれ、屋外ならではの自然な雰囲気が魅力といえるでしょう。
家族で出席する場合も、子どもがのびのびと過ごせるのも魅力的ですね。
屋外庭園にはプールやバルーン、パラソルを設置したり、ダイニングとして食事ができたりと、様々な演出が叶います。
ガーデンウエディングの服装のマナー
ガーデンウエディングでは、親族・ゲスト問わず、フォーマルとカジュアルの中間を意識した服装が適しています。
<おさえておきたいマナー違反>
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- 純白、白のドレスやワンピースは避ける
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- 派手すぎない
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- 過度な露出をしない
通常の結婚式と同じく、上記の3つのマナーは外さずおさえておきましょう。
また、膝丈より長いドレスで、華やかさと上品さを両立できるデザイン、ガーデンの雰囲気に合う明るいカラーがおすすめです。
屋外なので薄手のストール、羽織物などを使えば、風が冷たい日や寒い夕方にも対応できます。
季節によって会場は温度調整が必要なこともあり、脱ぎ着しやすい対策も考えておきましょう。
親族として出席する場合も、場にふさわしい落ち着いた色合いを選ぶのがマナーです。
そして、着物はNGではないものの、動きにくいことやガーデンウェディングの雰囲気と合わないので洋装を選ぶとよいでしょう。
パンツドレスのようにフォーマル感と動きやすさを兼ねた服装もおすすめですよ。
通常の結婚式とのマナーの違い
基本的には、通常のホテルやチャペルでの結婚式とマナーは大きく変わりません。
ただし、ガーデンウエディングは屋外であるため、芝生や整備されている土の上を歩くことが多いです。
靴はハイヒールやピンヒールよりも安定感のあるチャンキーヒールのパンプスやローヒール、あるいはウエッジソールがおすすめ。
また、地面が芝や砂利の場合に備えて、丈の長すぎるドレスや裾が汚れやすい素材は避けましょう。
さらに、ガーデンウエディングは屋外なので空調はありません。急な天候変化や風も想定して、ストールやカーディガンなどを準備するのが必須となります。
季節に合わせて、インナーからアウターまで暑さ・寒さ対策を屋内の結婚式以上に考えておくと安心です。
ガーデンウエディングで避けるべきNGな服装
- 【参考記事】
- 結婚式・披露宴の服装5つのポイント
TPOに合わない
■あまりにカジュアルすぎる服装:ジーンズ、Tシャツ、スニーカーはNG。親族や他のゲストにもあまり良い印象ではないので、TPOをわきまえ、カジュアルすぎる服装は避けましょう。
羽織物もパーカー、カジュアルなブルゾンなどはドレスには合わないので、ボレロやストールなどを用意しましょう。
■露出が多すぎるもの:肩や背中が大きく開いたワンピースや過度のミニ丈ドレスは、場に適しておらず新郎新婦にも失礼に当たります。
■TPOに合わない小物類:ビーチバッグやリュック型バッグ、トートバッグのようなカジュアルなものは避け、クラッチや小ぶりなフォーマルバッグを選びましょう。
また、大きすぎるネックレス、煌びやかすぎる装飾品は、自然光下では浮いてしまいがち。控えめなアクセサリーが好印象です。
屋外に合わない靴
■安定感のない靴:細いヒールの靴は屋外の不安定な地面となる芝生や砂利道で歩きづらく、足を痛める可能性も。また、芝生にヒールが刺さって穴が開くのも避けたいところです。
■汚れやすい靴:芝や土が多いガーデンでは、白や布製の靴は避ける方が◎。
色・デザインに注意
■屋外向きではないデザイン:長すぎるワンピースやトレーンが地面に擦るようなデザインは、汚れや転倒の原因に。
■色合いが目立ちすぎるもの:白(新郎新婦と被る可能性)、蛍光色、極端に派手なプリント柄は避けましょう。
ガーデンウエディングにおすすめの服装を紹介
ガーデンウエディングにぴったりな男性の服装

ガーデンウェディングでも、フォーマルな印象を大切にしつつ、少しの遊び心を取り入れたスタイリングがポイントです。
■素材とカラー:ナチュラルでグリーンが多いガーデンの雰囲気に合わせて、リネン混や軽量ウールのジャケット+シャツ+スラックスがおすすめです。
色はダークネイビーやグレーの落ち着いたトーンが親族として出席する場合にも適切です。
シャツは襟元がきちんとしているもので、透け感のない素材が安心です。
寒い場合には、ウールのストールや薄手のニットベスト、ヒート系のインナー、レギンスがあると防寒対策にもなります。
■ネクタイ・チーフ:ネクタイやチーフは季節感を感じさせる色や柄で、素材はシルクやリネン、コットン混などがおすすめです。
結婚式なので華やかな柄も可能で、花柄やボタニカル柄もおしゃれ♪主張しすぎずさりげなさがポイントです。
■靴・ベルト:靴はローファーやストレートチップで安定感あるものを。基本色は黒や茶系の革靴でベルトと色を揃えるとバランスも良くなります。装飾が派手ではないシンプルなベルトを選ぶのがポイントです。
ガーデンウエディングにぴったりな女性の服装
ガーデンウエディングでは、マナーを守りつつ、自然の中で映えるスタイルを心がけましょう。
■カラー:ガーデンウエディングでは、素材にこだわった上品なワンピースでガーデンに映える色合いがベスト!
膝丈くらいで、ダスティピンクやレモンイエロー、ラベンダーなど清楚な華やかさを纏うパステルカラーで、親族や他のゲストに配慮した装いを心がけましょう。
■季節感のある素材:春夏は通気性が良く快適なシフォンやレース、オーガンジーのふんわりと柔らかな素材がピッタリです。
冬のガーデンパーティはあまりないかもしれませんが、肌寒い日は、サテンやベロア、シャンタンなど温かみがあり高級感ある生地がおすすめ。
さらに袖付きやストールで肌寒さ対策をプラスしましょう。アニマル柄やファー素材は結婚式のマナーNGなので注意しましょう。
■アクセサリーや小物でバランスを:ワンピースに合わせて、控えめなアクセサリーと華奢なパンプスを選びましょう。
バッグはクラッチバッグや小ぶりなハンドバッグがおすすめ。
屋外ならではのシワや汚れを避けるため、軽くはっ水性のある素材も便利です。
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ミントのチュールラメ刺繍ドレス。光沢感のあるチュール生地にラメ糸を織り交ぜたベージュやゴールドの刺繍が華やかな一着。 | 透明なスパンコールが織り込まれたレースのシアーオフショルドレス。オフショル風にチュールが重なる袖のデザインがポイント。 |
ガーデンウエディングにぴったりな子どもの服装
子どもは動きやすさと快適さが第一ですが、フォーマル感も忘れずに。
また、家族で色合いのトーンを合わせたり、アクセントカラーをお揃いにするのも統一感が出ます。
男の子なら、シャツ+カーディガンや軽めのジャケット、きれいめのチノパンや落ち着いた色のパンツ(半ズボンでも可)で整えましょう。
蝶ネクタイを合わせるのもおすすめです。
女の子は膝丈ワンピースにレギンスやタイツを合わせれば、寒い日でも応用可能です。
素材はコットンやポリエステル混でシワになりにくく、水や土がついても軽く拭けるものが良いでしょう。
靴はローヒールの革靴(合皮も)やきれいめスニーカーでも可。エナメル系の靴だときちんと感が出ます。
親族の子どもとして参加する場合、あまり派手すぎず、控えめな色柄を選び、周囲の親族とバランスをとるのがマナーです。
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トラッド感のある緑と黒のタータンチェックのジャケットとパンツにブルーのシャツ、蝶ネクタイのセット。 | 濃いネイビーのジャケットとパンツにストライプのシャツ、ネクタイとポケットチーフのセット。ジャケットとパンツのシンプルなチェック柄が大人っぽく、クラシカルな雰囲気。 |
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チュールレースに可愛らしい小花の刺繍のあしらわれた水色のキッズドレス。綺麗な色味の水色がプリンセスのような清楚で上品な印象に。 | トップス部分がレース、スカートがふんわりとボリュームのあるチュール地のドレス。淡いグリーンがおしゃれで透明感のある印象。 |
ガーデンウエディングの服装は寒さ対策・暑さ対策が必要
屋外での挙式や披露宴では、気温や天候の変化に備えて寒さ対策・暑さ対策が必須です。
春や秋でも朝夕は意外と冷えるため、ストール、ショール、軽めのジャケットや薄手カーディガンを携帯しましょう。
暑い季節には、通気性の良い素材、UVカット効果のある素材、冷感のあるインナーなどが有効です。
また、ほとんどのガーデンウェディング会場では、パラソルや屋根のあるコーナー、室内の休憩所なども設置していますが、日焼け止めなど紫外線対策もあると良いですね。
ガーデンウエディングで準備しておきたい持ち物
ガーデンウエディング出席時にあると便利な持ち物をまとめています。準備の参考にしてくださいね。
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- ストールやショール:急に肌寒くなった場合の対策として必須。会場や夕方の冷え込みに対応。
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- 折りたたみ傘(日傘兼用):急な雨や日除けに対応。
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- 替えのタイツ・ストッキング:地面が湿っていたり、葉っぱや枝に引っ掛けてしまって伝線してしまうこともあるため、替えがあると安心。
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- 携帯用ウェットティッシュ:思わぬ汚れや除菌に。
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- ハンカチ・ハンドタオル:手を拭いたり汗を拭いたりと必需品。夏は予備もあると◎。
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- 日焼け止め:紫外線対策
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- ハンディ扇風機や扇子:式中はNGですが待ち時間や自由時間にあると便利。
まとめ
ガーデンウエディングで最適な服装から寒さ対策、マナーなどについて詳しく解説していきました!
ガーデンウエディングでは、親族・ゲスト誰もが気持ちよく過ごせるよう、マナーと快適さを両立した服装選びが肝心です。
カジュアルすぎず、ドレスやシャツ、素材の質にこだわり、寒い季節や暑い日の対策をしっかりしておきましょう。
会場が屋外でも、細やかな対策を心がけることで安心して式を楽しめます。
当日を前に、服装と持ち物をしっかり準備して、素敵なガーデンウエディングにしてくださいね。