結婚を決めたらまずは両親に挨拶するのが一般的です。
その後、両家顔合わせと結納、挙式と続きますが、最近ではこの「結納」の形は従来のものから個人に合わせた形に変わっています。
結婚を考えている方の中には、「結納はやるべき?」「結納をしなくてもいい?」と悩むこともありますよね。今回はそんな最近の結納事情を詳しく解説します。
以下の3つのポイントをチェックしていきましょう。
- 結納とは「両家合同の婚約の儀式」のこと
- 結納の代わりに「両家の食事会」だけで済ませるカップルも多い
- 結納の準備は手順を踏んで計画的に。プランナーに任せるのもOK
これから結婚式の準備をする方、結納について疑問がある方はぜひ参考にしてください。
目次
「結納」とは?
結納とは、日本独自の婚礼の習慣を指します。結婚する二人が両家の家族を交えた場で「結婚します」と公にする儀式であり、内容の一つ一つには深い意味が込められているのが特徴です。
まずは結納について詳しく見ていきましょう。
両家合同で行う婚約の儀式
結納とは端的にいうと「両家合同で行う婚約の儀式」です。
儀式というと結婚式が想像できますが、結納は両家だけで執り行うのが特徴のひとつ。
正しい結納とは何をするのかという形式が決まっていて、結納金や結納品を互いに贈りあうのが基本です。
結納自体は20分程度の短い儀式であり、その後は両家揃って食事に行くこともあります。
最近では簡略化されることも多い結納ですが、婚礼セレモニーの中でも重要なものであり「結婚式は挙げなくても結納だけはやりなさい」と推奨する地域や家族も多いです。
正式結納・略式結納とは?
結納について調べてみると「正式結納」と「略式結納」の二つが取り上げられることが多く見られます。この二つの違いは、
- 正式結納…結納の本来の形式。両家を取り持つ仲人が付き、両家が顔を合わせず行う。
- 略式結納…仲人がおらず、両家だけで執り行う。レストランやホテルで行うことも。
以上のような特徴が挙げられます。
現在では自由度が高く、よりカジュアルな略式結納が選ばれることが多く、仲人を立てずに家族のみで済ませるのが主流です。
正式結納は「本来の結納の形できちんと執り行いたい」という家族におすすめで、略式結納は「仲人がいないけれど結婚の風習は大事にしたい」という家族におすすめできるでしょう。
「両家顔合わせ」との違いは?
「家族だけで行う略式結納なら、両家顔合わせと同じなのでは?」と思う方もいますよね。確かにこの二つはよく同じ意味合いで使われがちです。
正しく結納と両家顔合わせの違いを示すとすれば、結納(略式結納)はカジュアルながらもあくまで婚約の儀式であり、両家顔合わせは食事などを通して両家の親睦や交流をするのが目的。
雰囲気が異なる点に注意しておきましょう。
リラックスした雰囲気であまり堅苦しくしたくない場合は、両家顔合わせの機会を設けるのがおすすめです。
両方の通過点をきちんと行いたいのなら、略式結納のあとに食事会を設けるなど、結納と両家顔合わせを兼ねた場を準備するとよいでしょう。
結納は必ず行うべき?
結納は説明したように「両家を結びつける儀式」「重要な婚約のセレモニー」ですが、必ず行うべきかというとそうではありません。
最近では結納に代わって両家顔合わせのみで済ませるカップルも増えています。
例えば親族が遠方にいる場合、結納のために移動が必要です。
結納金や結納品など事前準備も大変であるため、両家の状況を考えて納得する形を選ぶのがベストといえます。
ただし、家同士の結びつきを大切にする家族や地域もあります。結納は「当たり前」と考えている家族もいるため、結納をするかどうかは親族に相談する、伝統に則るなど柔軟に判断するのがおすすめです。
結納の準備
結納の準備は正式結納と略式結納で異なります。ここでは、現在の主流である略式結納の準備を見ていきましょう。
日程の決め方
目安として結納は結婚式の3~6ヶ月前には行うようにしましょう。
日柄は「大安」「友引」「先勝」など縁起のよい日を選ぶとよいでしょう。
日本では「祝い事は午前中に行うのがよい」とも言われているため、午前中に結納をする方が多いです。
ただし、ここまで制約を加えると両家のスケジュールを合わせるのが大変なことも。
どうしても都合が付かない場合は、「六輝」や「一粒万倍日」など暦の上で縁起の良い日を選ぶのもおすすめです。
いくつか候補日を挙げて、検討しましょう。
会場の決め方
結納は多くの場合で以下の会場が利用されます。
- 料亭
- ホテル
- 結婚式場
- レストラン
少し前までの結納では男性側が女性側の自宅に出向き、執り行うのが主流でした。
このケースは減りつつあり、結納のあとで食事も楽しめる「普段よりは格式高い場所」で行うことがほとんどです。
会場によっては結納プランも用意されているため、事前に確認しておきましょう。
結納の形式を決める
結納には略式と正式の違いもありますが、今一度両家の認識に間違いがないかを確認します。
正式結納の場合は仲人を立てる必要もあるため、その連絡も行いましょう。
また、関東式か関西式かで結納の進め方は異なります。
さらに地域ごとにも特色があるため、一度流れをチェックしておくと安心です。
どちらの家庭の流れに従うかも確認する必要があるため、両家を交えて決めるとよいでしょう。
結納の服装を決める
結納の服装は正礼装・準礼装を基本とします。
男性はブラックスーツ、女性は振袖(母親は留め袖)を着ることが多いのですが、会場の雰囲気やどんな結納にするかによって合わせるとよいでしょう。
女性は着物のほかに、フォーマルなワンピースもおすすめです。スカート丈はひざ下でシンプルなデザインのものを、色はネイビーやベージュなど落ち着いたものが着映えします。
ペプラムのデザインや背中が可愛らしいベージュのセレモニースーツセット。 | 爽やかな水色のワンピースと白と水色のツイードジャケットのセレモニースーツセット。 |
シュリンクレースを使用したワンピース。 | とろみ感のある素材と柔らかなカラーが女性らしいライトグリーンのワンピース。 |
結納品・結納金を準備する
略式結婚であっても、結納に必要な物品を事前に確認し準備しておきましょう。
パートナーと一緒に話し合ってチェックすると安心です。
- 結納品
- 目録、受書
- 結納金
- 結納返し
- 婚礼記念品
- 手みやげ
上記以外にも地域によっては別途贈るものを準備することもあります。
準備物の品目数は内容は、地域によって異なります。
夫婦となる二人だけでは決めかねるものも多いため、親族の意向も汲みながら検討するとよいでしょう。
ちなみに結納金の相場は、50万〜100万前後が一般的です。
50万、100万といったキリの良い数字や、偶数より奇数の70万、90万といった金額もマナー的に良い金額と言えます。
また、結納返しは半分〜1/3返しが一般的です。
地域によって違いがありますので、事前に確認しておくと安心です。
結納はプランナーにお任せできる?
結婚式の手配や準備はすべてがセットになったプランを選ぶことで、事前の負担が少なく済みます。
結納も同じようにプランナーにお任せできるため、あわせてお願いできないかをチェックしてみましょう。
最近では結納の会場や準備をするだけでなく、挙式までセットになったプランも見られます。
ホテルや料亭など、会場にプランが用意されていることもあるため利用するのもひとつの手段です。
また、当日着用する結納の服装に悩んだら、レンタルドレスもおすすめです。
レンタルドレスワンピの魔法では、結納に適したフォーマルワンピースを多数ご用意。
結婚前に必要なコストを抑えてTPOをわきまえたおしゃれが楽しめるので、ぜひチェックしてくださいね。
【まとめ】結納の形はさまざま。両家の気持ちを大切に!
結納の形はニーズや家庭の状況とともに、いろいろな変化をしています。どの結納が「正しい」というわけではなく、両家が納得できる結納がベストです。
結納を両家の素敵な思い出にできるよう、レンタルサービスやプランを活用して、準備の時間も大切にしてみてくださいね。