受験を乗り越え、楽しい大学生活を迎える入学式は、お子様にとっては特別な機会。
大学の式典は自由参加ですが、親としてはいくつになっても子供の晴れ舞台は見届けたいものですよね。
しかし、保護者にとって悩みの種となるのが、当日の服装。
場にそぐわない格好で参加してしまうと、自分だけではなく、お子様にも恥ずかしい思いをさせてしまうかもしれません。
そこで今回は、大学入学式に出席する母親の服装マナーやおしゃれなママさんコーデのポイントをご紹介します。
「子供の大学の入学式にどんな服装をして良いか分からない」「子供の晴れ舞台だから、特別な装いで参加したい」という方はぜひ最後までご覧ください。
<この記事でわかること>
- 近年の大学入学式の傾向
- 母親の入学式服装マナー
- カラー別のおすすめコーデ
目次
大学入学式に出席する母親の疑問
初めて大学入学を迎える方にとっては、当日の式の雰囲気が気になるところですよね。
そこでまず最初に、大学入学式に出席するお母様からよく挙げられる疑問をQ&A方式でご紹介します。
大学入学式に出席する保護者は多いの?
「大学入学式に参加する保護者って少ないんじゃないの?」「大学入学式について行ったら過保護って思われちゃう?」と思っている方もいるかもしれません。
確かに、小学校や中学校の入学式とは雰囲気が違い、すっかり大人になった大学の入学式では、保護者は参加しないイメージが漠然とありますよね。
実は近年では、お子様の大学入学式に出席する親御さんが増えています。
ベネッセコーポレーションが全国の大学生の子供を持つ親に行ったアンケート調査によると、母親の出席率は60.4%、父親の出席率は27.5%という数字が出ています。
6割の母親が大学の入学式に出席していると思うと、結構多いですよね。
お子様の晴れ舞台に立ち会いたいという理由の他にも、お子様が通う大学の雰囲気を見ておきたいという理由から、出席を決めた親御さんが多いようです。
入学式当日は何をするの?
実際に大学の入学式では、どんなことをするのでしょうか。
一般的に大学の入学式では、以下のような流れで執り行われます。
- 開式の辞
- 国歌斉唱
- 総長式辞
- 来賓祝辞
- 入学の辞
- 学部長挨拶
- 校歌演奏
- 新入生への諸注意
- 閉式の辞
基本的には、小中高とほとんど変わりません。
新入生も保護者も、基本的には座っていればOKです。
入学式日やらを入れている大学であれば、芸能人からの祝辞やビデオメッセージが届くことも。
保護者会はあるの?
近年では、お子様がこれから過ごすキャンパスライフの雰囲気や教育方針を保護者に伝えるために、保護者会を開催する大学が増えているようです。
高校までとは異なり、保護者が大学に出向く機会はまずありません。
そのため、実際にお子様がどんな大学生活を送ることになるのか、イメージしにくく不安に思う保護者も一定数いるようです。
入学式は、大学の様子を保護者の目で確かめられる絶好の機会なので、参加できるようであれば参加しておいた方が良いでしょう。
当日の持ち物は?
保護者の場合、式典当日はお子様とは別行動になることがほとんど。
そのため、合格通知書や筆記用具などの持ち物はお子様に持たせ、保護者の荷物は最低限にまとめると良いでしょう。
母親の荷物として持っておいた方がいいものは、以下の通りです
- ハンカチ
- ティッシュ
- カメラ
- スマートフォン
また、学校によってはスリッパ持参をお願いしているところもあります。その他にも特別な持ち物がある場合もあるため、入学式の案内を読んで確認しておきましょう。
大学入学式に出席する母親の服装マナー
ここからは、大学入学式に出席する母親が押さえておくべき式典の服装マナーをご紹介します。
セミフォーマルが基本
入学式などの格式高い式典では、セミフォーマルな服装できちんと装うのが基本です。
セミフォーマルとは、別名「準礼装」と呼ばれる服装のことを指します。
格式ばった正礼服とまではいきませんが、上品で華やかさのあるドレッシーなコーディネートが求められます。
胸元や背中が空いたドレスなど、露出の高い服装は避けて、清楚でエレガントな装いを心がけましょう。
スカート丈は座ったときに膝が隠れるくらいの長さ
式典に参加するときは、膝が隠れる服装がマナーとされています。
意外と見落としがちなのが、座った時の脚の見え方。
式典中は座っていることが多いので、着席時に膝が見えてしまわないようなスカート丈を選びましょう。
マキシ丈やロング丈は、色味や素材によってはやや重苦しい印象になるので、ミモレ丈やふくらはぎ丈がおすすめです。
ストッキングはベージュカラーを選んで
フォーマルな装いに合わせるストッキングの色は、肌の色に近い色、つまりベージュが基本です。
なるべく自分の肌の色に近いストッキングを選び、自然にコーディネートになじむものを選ぶと良いでしょう。
なお、フォーマルスタイルにおいては、黒いストッキングは喪服を着るときだけに着用することがマナーです。
入学式などのおめでたい式典での服装に合わせると、葬式を連想させるためマナーに反することになってしまうため、絶対に避けましょう。
お子様よりも目立つスタイルはNG
入学式は、あくまでも入学するお子様が主役であり、保護者が気合を入れすぎて派手なスタイルで出席してしまえば、せっかくのお子様の晴れ舞台に水を差してしまいます。
お子様が引き立つように、悪目立ちするようなデザインやカラー、派手なプリントなどが施されている服装は避け、派手過ぎず地味すぎないエレガントで華やかなコーディネートを心がけましょう。
【定番カラー別】大学入学式に出席する母親におすすめのドレス・ワンピースをご紹介
式典用の服装には、よく選ばれる定番カラーというものがあります。
ここからは、大学入学式に出席する母親におすすめのドレスやワンピースを、定番カラー別にご紹介します。
ソフトでフェミニンなベージュ系
ソフトでフェミニンな印象を与えるベージュは、身にまとうだけで肌をワントーン明るく見せてくれるカラーです。
清潔感と柔らかな雰囲気が合わさり、特別な日の華やかな雰囲気を演出します。
シンプルなデザインの中にも上品な趣が漂い、大人の雰囲気漂う良質な入学式コーデに仕上げます。
気になるくすみも飛ばしてくれるので、着用すると若々しい印象になりますよ。
特に明るいベージュは温かい入学式シーズンにピッタリ。春の陽光に映えながらエレガントに着飾りたい方におすすめです。
大胆な花模様のレースが印象的なグレージュのドレス。 | 斜めのタックとパールピンが華やかなブラウスにテーパードパンツを組み合わせたグレージュのセレモニースーツセット。 |
配色レースのボレロとセットになったベージュのドレス。 | 2WAYのレーストップスとワイドパンツを合わせるマスタードベージュのドレス。 |
エレガントでクールなグレー系
清楚でクールな印象を与えるグレーも、式典コーデの定番カラーのうちのひとつ。
ダークグレーやチャコールグレーなど、黒に近い濃い目のグレーなら、落ち着きのあるクラシカルな印象に。
ライトグレーや白に近い明るめの色なら、都会的で春らしい印象に仕上がります。
黒やネイビー、ベージュやアイボリーなど様々な色との相性も抜群なので、他の色と組み合わせてバイカラーコーデやトリコロールコーデに仕上げても良いでしょう。
明るく華やかな色合いは、入園・入学式にぴったり。 | 白と黒の糸が織り交ぜられたツイード素材のワンピース。 |
胸元のカシュクールがすっきりとシャープな印象のグレーのパンツドレス。 | 明るすぎない落ち着き感のある上品なグレージュのドレス。 |
知的で清楚な雰囲気漂うネイビー
重厚感のあるネイビーは、知的で清楚な印象を与えます。
ダークカラーでありながら暗すぎず、安心感を与えるカラーなので、フォーマルなシチュエーションにもよく馴染み、入学式などの式典服にもピッタリです。
収縮色なので、着用するとスタイルが良く見えるのも、ネイビーの魅力。
全身が引き締まって見えて着痩せ効果が期待できるので、スタイルに自信がない方でも着こなしやすいカラーです。
グレーやベージュ、アイボリーなどの明るめのベーシックカラーと相性が抜群。
バッグやパンプス、アクセサリーに明るい色のものをチョイスすると、メリハリが出てオシャレな印象になります。
ネイビーのツイードジャケットに白のレーストップスとネイビーのシフォンスカートを組み合わせたセレモニースーツセット。 | 深いネイビーカラーは上品で、お子様のセレモニーシーンにぴったり。 |
収縮性のある生地が着心地の良いネイビーのワンピース。 | レース袖のトップスにワイドパンツとツイードジャケットを合わせたネイビーのセレモニースーツセット。 |
上品で高級感のあるアイボリー
フォーマルといえば、黒やネイビーなど重厚感のある色が思い浮かびますが、お祝いムード漂う入学式なら、明るいカラーで着飾ってみましょう。
中でも、アイボリーは華やかで清楚な印象を与え、派手過ぎず悪目立ちしないのでおすすめです。
シルクやシャンタンなど、光沢感のある上質な素材を使ったアイボリーの生地は非常に高級感があり、フォーマルでありながらリッチな印象にまとまります。
立体感のある花模様トップスとテーパードパンツのセットアップ。 | 女性らしく華やかなカラーが顔色を明るく見せ、お子様行事から会社行事まで幅広く着られる。 |
首元から流れるドレープが、後ろ姿を印象的に彩るベージュのセットアップパンツドレス。 | ワンピースはタックが入っていているのでシルエットは綺麗で女性らしい。 |
スタイリッシュなブラック
シックで高級感のあるブラックは、ベージュやグレーなど明るめの色が苦手な方におすすめです。
ただし、入学式のコーデにブラックを取り入れるには注意が必要です。
全身を黒で統一すると喪服を連想させてしまうので、入学式の場では適切ではありません。また、全身の半分以上を黒が占めてしまうと、重たい印象になってしまい、やや地味なコーディネートに仕上がってしまいます。
インナーカラーとしてアイボリーやグレー、ベージュなどのペールカラーを選んだり、明るい色のコサージュやアクセサリーを着けたりなど、全身のブラックの割合を半分までに抑えられるよう工夫しましょう。
白のトップスに黒のテーパードパンツと黒のツイードジャケットのセレモニースーツセット。 | 斜めのタックとパールピンが華やかなブラウスにテーパードパンツを組み合わせた黒のセレモニースーツセット。 |
首元から流れるドレープが、後ろ姿を印象的に彩る黒のセットアップパンツドレス。 | ペプラムのデザインや背中のくるみボタンがポイントのトップスとタイトスカートを合わせた黒のセレモニースーツセット。 |
大学入学式出席コーデに取り入れたいファッションアイテム
様々なファッションアイテムを取り入れることで、入学式コーデをより華やかでエレガントに着飾ることも大切なポイントです。
ここからは、大学入学式コーデに積極的に取り入れたいファッションアイテムをご紹介します。
ジャケットでフォーマルにまとめる
ジャケットを着用すると、きちん感を演出してくれるため、入学式コーデでは積極的に取り入れたいアイテムの一つです。
パンツスタイルスーツやスカートスタイルスーツはもちろんのこと、ワンピーススタイルにサッと羽織るだけでも印象が大きく変わります。
ジャケットはオフィススタイルやフォーマルスタイル、さらにはカジュアルスタイルにも着まわせるので、質のいいものを1着持っているとかなり便利です。
程よいハリ感と温かみある中肉のメランジカルゼ生地のネイビージャケット。 | 黒の七分袖ボレロ。 |
Vネックノーカラーなので、顔周りをスッキリと見せてくれるのも嬉しいポイント。 | ノーカラーなので、上品で女性らしい印象を添えてくれる。 |
ブローチ・コサージュをワンポイントに
「服装がちょっとシンプルすぎるかな」「なんだか物足りない」という時に使えるのが、ブローチやコサージュ。
胸元に飾るだけで、一気に華やかなムードが漂い、フォーマルな印象になるので、入学式などの祝典コーデではかなり重宝します。
入学式コーデに取り入れるなら、スーツに合うような小ぶりのサイズ感で、ラメなどの光沢感を抑えた控えめなデザインを選べば、清楚で上品な印象に仕上がるため、間違いないでしょう。
花をモチーフにしたカメリアコサージュやカメリアブローチ、ブリザードフラワーやドライフラワー、アートフラワーを使用したコサージュは、春の入学式シーズンにピッタリなのでおすすめです。
他にも、パールを使ったデザインは、派手過ぎずエレガントな印象になります。
ネックレスなどのアクセサリーもパールにすることで、コーディネートに統一感が生まれます。
また、優れたデザインのコサージュやブローチを選んでも、着用する位置が異なると、バランスが悪くやや残念な印象に。
正しい位置に付ければ、コサージュが安定して顔周りが華やかな印象になります。
フェイスラインと鎖骨が交わるラインのやや外側、鎖骨下のくぼんでいるところが正しい場所です。鏡を見ながら、正しい位置にバランス良く装着できているか確認しながら付けるようにしましょう。
柔らかな質感のオーガンジーとメッシュ地のラメ入りの花びらが組み合わさった、上品で華やかな雰囲気のコサージュ。 | 小ぶりな二輪の花が重なったサーモンピンクのコサージュ。 |
ほんのりと光沢のあるサテン生地の中央にビジューのあしらわれたベージュのコサージュ。 | 落ち着いたシルバーのバラの中央に、美しい淡水パールがあしらわれたミニブローチ。 |
小ぶりなパールアクセサリーで華やかに
コーディネートに物足りなさを感じたら、アクセサリーで装飾することも一つの手。
特にネックレスやピアスは、デコルテや顔周りを一気に明るく華やかな印象にまとめられるので、入学式コーデにはぜひ取り入れたいアイテムです。
選び方としては、キチンと感の出る上品なデザインを選ぶことがポイントです。
入学式は昼のセレモニーなので、ラメ感の強いギラギラしたものは避け、パールなど控えめで柔らかい光沢感のある小ぶりのアクセサリーがベストです。
ネックレスは、シンプルな1連のタイプから華やかな2連3連タイプ、ロングネックレスなど様々なタイプのものがあります。
服装の襟元に合わせて、一番バランスの良いタイプを選びましょう。
また、ピアスを選ぶときも、派手すぎないデザインを選ぶことが重要です。
耳たぶを装飾する一粒パールデザインや、ワンポイントデザインを選ぶと良いでしょう。
ウェーブしたゴールドにしずく型のパールが揺れ動くネックレス。 | シンプルなデザインの、白パールのネックレス。 |
程よいボリューム感で上品な雰囲気に仕上げてくれるイヤリング。 | お花のようなゴールドのスカラップのパーツにパールやカラフルなビジューがついたイヤリング。 |
バッグはコンパクトにまとめる
入学式コーデのフォーマルスーツに合わせるなら、小さめサイズのバッグがベスト。
母親はそこまで荷物を持ち込む必要はないため、バッグはコンパクトにまとめたほうがスマートです。
せっかくの入学式なので、普段使いのバッグではなく、高品質でデザイン性の優れたバッグを選びたいですよね。
スマートでおしゃれなシルエットやエレガントなデザイン、良質な革を使った高級感のある質感など、こだわりを持ってチョイスしましょう。
バッグ選びは、カラーも重要なポイントです。
服装の色に合わせて、黒、グレー、ベージュなどのベーシックカラーから選ぶと間違いありません。
着用するパンプスに合わせてバッグのカラーと合わせると、統一感が出てコーディネートがまとまります。
微粒子のラメをちりばめた、上品な印象のがま口の黒のバッグ。 | 凹凸のある織地とラメが品良く華やかで、ほんのりと赤みがかったベージュカラーはパーティーらしい明るいコーディネートに仕上げてくれる。 |
ツヤ感の綺麗なダークグレーのサテン生地にビーズ刺繍のあしらわれたクラッチバッグ。 | クロスマークがスタイリッシュな印象で、ドレスのデザイン問わず合わせられる。 |
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まとめ
今回は、大学入学式に出席する母親の服装について解説しました。
ほとんどのお子様にとって大学の入学式が、人生で最後の入学式。
お子様にとっても保護者にとっても特別な一日となることでしょう。
だからこそ、きちんとした服装で当日を迎えたいですよね。
入学式の主人公は、他でもない新しい大学生活をスタートさせるお子様。
新生活を迎えるお母様は、お子様の門出にそっと花を添えられるようなエレガントできれいめのフォーマルなコーディネートを心がけましょう。
お子様にとってもお母様にとっても、素敵な入学式を迎えられることを祈っています。