イタリアンや中華料理と並ぶ、「特別感のあるディナー」の代表といえばフレンチですよね。
雰囲気あるレストランの空間の中で、ふさわしいドレスコードとマナーに関して不安に思う方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、フレンチで避けたい服装や選ぶコツ、また知っておきたいテーブルマナーなど、食事前の心得から実践までくわしくご紹介します。
それぞれポイントを押さえて、特別なひとときをゆったり楽しみましょう。
知っておきたいフレンチでのドレスコード
フレンチレストランに出向く際、まず気になるのはドレスコードですよね。
カジュアルな雰囲気の店もありますが、格式を感じさせるお店も多く、フレンチレストランはマナーある服装が求められます。
■グランメゾン
格式高いミシュラン星付きの高級店を指す“グランメゾン”では、女性はワンピースやスーツにパンプス、男性はスーツとネクタイが基本とされています。
■オーベルジュ
次に”オーベルジュ“と言われる宿泊施設を備えたフレンチの場合も、セミフォーマルな装いを意識すると良いですよ。パンツスタイルよりはワンピースドレスがおすすめです。
■ビストロ
ここから以下はドレスコードのないカジュアルフレンチが楽しめるお店です。清潔感があれば普段着でOKです。
■ブラッスリー
ビストロより気軽なビアホールを指します。
しかし、日本では”ブラッスリー“として営業しているお店でも、あまりにもラフすぎる服装は浮いてしまうこともあるので注意しましょう。
Tシャツ・スニーカー・デニムなど、普段着感が強すぎる装いは避けるのが安心ですね。
■カフェ
コーヒーや軽食、スイーツなどを楽しめるカジュアルなお店です。日常でも馴染み深いのではないでしょうか。
ここでポイントとなるのが、「時間」「場所」「シーン」に合った装いを選ぶということ。
お店の雰囲気や、あらかじめ提示されているドレスコードを確認して、その場に適した装いを心がけましょう。
ビジネススーツや質素なパンツスタイルのみだと、女性らしさや華やかさが足りないため、TPOにふさわしいドレスアップが必要です。
フレンチではきちんと感がありながらも、上品さと女性らしさを感じる装いがポイントですよ。
デートや記念日、会食など特別な食事の場では特に意識したいですね。
フレンチへ行くときの女性の服装選びのポイント
ドレスコードを守るだけでなく、女性として華やかに見える服装を選ぶことも大切です。次の2つのポイントを意識してコーディネートを考えてみましょう。
食事しやすい服装で
フレンチに出かける際の一番の目的は食事です。当たり前のことですが、ドレスコードに気を取られすぎてお腹周りがタイトなドレスだと、食事中に苦しくなってしまうことも。
また、フレアスリーブやキャンディスリーブなど、袖口がひらひらしたデザインのドレスも注意です。
フレンチでは、ナイフとフォークを使って食べるので、食事の邪魔になってしまったりソースがついてしまう可能性もあります。
素敵なドレスでおしゃれをすることも大事ですが、食事をしやすい服装かどうか考えて選ぶようにしましょう。
カジュアルすぎない&店の雰囲気に合わせる
フレンチ店では、スニーカー、サンダル、デニム、Tシャツなど明らかにカジュアルな装いは、たとえドレスコードが明記されていなくてもNGです。
ディナータイムや、高級なレストランでは「スマートカジュアル」「カジュアルエレガンス」などの指定があるケースもよくあります。
また、露出が多すぎるデザインも、雰囲気を損なう場合があるため控えめにしましょう。
お店を予約する際や公式サイトを確認することで、ドレスコードの有無やフロアの雰囲気、昼か夜かの違いを把握し、場に見合った装いをあらかじめ調べておくのが良いですね。
フレンチへ行くときのおすすめコーディネート
ここでは雰囲気あるフレンチレストランでの料理を楽しむためにおすすめの、年代別コーディネートをいくつかご紹介していきましょう。
■20代
程よく肩・背中を見せるシアー袖や、リボン・レースなどがあしらわれた清楚なワンピースで、きちんと感+今らしさ+若々しさを感じるドレスがおすすめです。
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| 繊細な刺繍レースを全体にあしらったシルバーのドレス。スパンコールがキラキラと煌めきとても華やか。 | カーキカラーのふわふわとした立体感が目を惹く、フラワーモール刺繍のIラインドレス。ふんわりとした刺繍ブラウスと、キャミソールドレスのなめらかな生地に高級感がある。 |
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| ラインフラワーの配色刺繍が映えるベージュのエンブロイダリードレス。LILYBROWNらしい甘さと個性のバランスの良い一着。 | ペイズリー柄の大人っぽい刺繍のキャミソールと肌なじみの良いピンクベージュのエプロンレースドレス。 |
■30代
ネイビーやブラウン、モカなど落ち着いた色のワンピースにシフォンやジャガード素材を取り入れ、大人の華やかさと上品さを両立した装いがおすすめです。
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| フリルのトップスとレースのスカートが女性らしさを引き立てるネイビーのドレス。柔らかな生地は長時間着ていても疲れにくく、お腹周りがゴム仕様なので食事をしても安心。 | 光の当たり方によって見え方が変わるシャンブレー生地を使用した、上品な光沢感のあるドレス。お洒落でリラックス感のある着こなしに。 |
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| ボタニカルデザイン刺繍が特徴的なチャコールのドレス。ウエスト部分に調節ひもが付いているので、身体に合わせることでより綺麗に着ることができる。 | つやっとした光沢と程よい透け感のあるオーガンジーのパフスリーブと大きめのフラワーレースが華やかなブラウンのドレス。フレアシルエットがフェミニンな印象に。 |
■40代~
ミディ丈やパンツドレス、異素材切り替え、ウエストにゆとりのあるデザインのドレスがおすすめです。
大人の上品さやこなれ感の感じられる装いに仕上げましょう。
フレンチの基本的なテーブルマナー
次に、フレンチの基本的なテーブルマナーをくわしく解説します。
たくさんのカトラリーにナプキンの扱い方など、難しそうに思えるフレンチマナーですが、コツを押さえておけば安心です。
しっかりマスターしておきましょう。
ナプキンの扱い方
まず、席に案内されてメニューを受け取ったあと、ナプキンを取るタイミングは、ドリンクやお水が来たときが目安です。
ナプキンは折り目を自分側にして膝の上に広げます。
首元から垂らしたり、テーブルに置いたままにするのはマナー違反なので気をつけましょう。
食事中、口や手を拭く際はナプキンの内側の端をそっと使い、がさつに広げたりハンカチ代わりに使ったりしないように配慮をしてくださいね。
中座するときには軽くたたんで椅子の上に置き、食後は軽く畳んでテーブル左側に置くのが正解です。
カトラリーの扱い方
フレンチ料理を美しくいただくために、ナイフ・フォーク(カトラリー)の使い方も押さえておきましょう。
基本的には「外側から順に使う」というルールがあり、フォークは左手、ナイフは右手で持つのが一般的です。
食事中手を休めるときは、お皿の上にナイフとフォークを「ハの字」に配置(ナイフの刃は自分側へ、フォークの背が上になるように)するのがスマートですよ。
食べ終わったら、ナイフとフォークをそろえてお皿の右下(時計の4時位置)に置き、刃を内側・フォークの背を下にして完了です。
フレンチでのNG行動
雰囲気を乱さないためにも、フレンチのテーブルでは避けたい振る舞い・NG行動があります。
たとえば、お皿を持ち上げて食べたり、大きな音を立てて食べたり、カトラリーを順番通りに使わない、落とした物を自分で拾うなどはマナー違反とされています。
また、料理の香りを楽しむためにも強い香水や、香りの強い柔軟剤を使って行くのも周りに迷惑がかかるので気をつけましょう。
さらに、荷物をテーブルの上に置くのもNGです。大きな荷物やコートなどはあらかじめクロークに預けましょう。
ドレスはレンタルがおすすめ
フレンチレストランでの食事のために、ワンピースやセットアップを新調するのも良いですが、「頻繁に使うわけではない」「保管やクリーニングが手間」と感じることもありますよね。
そんなとき、ドレスのレンタルサービスを活用するのもおすすめです。
レンタルなら、トレンドのデザインや上質な素材のワンピースを手軽に借りられ、料理を楽しむ特別な時間のための装いとしてぴったりです。
また、クリーニングや保管場所などの面倒も軽減でき、 ドレスコードを意識する場面で安心です。
特別な日や、少し背筋を伸ばしたい食事の機会には、「ワンピの魔法」でレンタルドレスを検討してみるのはいかがでしょうか。
まとめ
雰囲気あるフレンチレストランでの食事は、料理だけでなくその場の装い・マナーも大切です。
ドレスコードを事前にサイトなどでチェックし、きちんと感と清潔感のある服装を選び、テーブルマナーを少し意識するだけで、料理をもっと安心して楽しむことができますよ。
ナプキン・カトラリーの扱いや、避けたいNG行動も覚えておけば、会話や料理に集中できるはず。
特別な時間をより素敵に過ごすために、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてくださいね。


















