結婚式の受付は、「挨拶」「ご祝儀の受け渡し」「芳名帳への記帳」の順番に進みます。ここでは結婚式のお呼ばれゲストが受付で恥をかかないための、流れごとのマナーを紹介しています。結婚式に出席する前に読んで、是非参考にしてください。
目次
ベストな受付時間は式の30分前!早めに行く必要がある場合は事前の確認を
結婚式の招待状には、挙式や披露宴が開催される時間が記入されているはずです。たとえば挙式がお昼の12時からであった場合、12時ギリギリに到着するのはNGです。
式場に入る前には必ず受付を通る必要があり、受付にかかる時間も考えて、早めに到着していなければいけません。
当日は、余裕をもって式の30分前に到着しておくことがベストでしょう。
招待状にも、たとえば「11時30分までにはお越しください」といった目安の時間が書かれていることがありますので、参考にしてください。
ただ、30分前に会場入りして、すぐに受付を開始できるのであれば問題はありませんが、とくに女性はメイクを直したり荷物を預けたりと、結婚式前にしておきたいこともたくさんあるでしょう。
また、学生時代の友人の結婚式や、親戚がたくさん出席している場合などは、久しぶりに会う人との話に花が咲き、会場に到着してもすぐに受付ができないケースもよくあります。
こうしたことが予想されるなら、1時間前を目安に会場入りしておくことをおすすめします。
ただし、1時間以上前に到着しても、会場の準備ができていない場合や、早めに到着しても待つ場所がまったくないケースもあり、結婚式場のスタッフに迷惑をかけてしまうこともあるので注意が必要です。
会場の情報が分からない場合や、はじめて結婚式に1人で出席するから心配という方は、事前に会場を視察しておき、当日は時間に余裕をもって会場の近くまで来て、喫茶店などで待機しておくこともよい方法です。
ベストなクローク利用のタイミング
女性の場合は荷物が多くなることが多く、冬場だと男女問わず上着を預ける必要があるため、式場のクロークの利用が必要です。
2次会などの小さな会場だと、荷物を預ける場所が用意されていて、自身でそこに荷物を置くスタイルもありますが、ホテルやある程度大きな会場だと、
大きなカウンターのような場所で、荷物を預かる専用のクロークが用意されています。
クロークに荷物を預けるベストなタイミングは、身支度をして受付を済ませたタイミング。
ですが、挙式と披露宴の両方に出席する場合、特に女性の場合は再びメイク直しが必要になることもあるので、挙式前と受付を行う前の二度クロークの利用が必要になるケースもあります。
ただし、挙式と披露宴の間の時間が短い場合もありますし、クロークの場所が式場から離れていることもありますので、事前にしっかり確認し、クロークの利用は一度で済むようにしておくとよいでしょう。
受付での挨拶ではどちら側のゲストかを伝えると親切!
受付をはじめる前には、まず受付スタッフに挨拶をするのがマナーです。結婚式の受付をしているのは、ほとんどの場合新郎新婦の友人や会社の同僚なので、
丁寧な挨拶をするのが恥ずかしい場合や、違和感をもってしまうこともありますが、照れずにしっかりお祝いの言葉を伝えましょう。
挨拶は「本日はおめでとうございます」という趣旨の言葉であれば何でも構いませんが、受付スタッフに一礼をして言葉を述べるのがマナーです。
引き続き、「新郎(新婦)の友人の○○です」と、新郎新婦どちら側のゲストなのかを伝えるととても親切で、受付スタッフの手間も省けます。
ご祝儀は袱紗に包んで持参 紫色の袱紗があると便利!
挨拶を終えたら、次にご祝儀を渡します。ご祝儀は袱紗(ふくさ)にご祝儀袋を包んで持参しましょう。
スーツの内ポケットやバックから、ご祝儀袋をむき出し状態で取り出して手渡すのは、大人としてスマートではありませんし、それだとご祝儀袋が折れたりシワになったりしてしまう可能性が高いのです。
袱紗には、さまざまな形状や色のものが用意されています。袱紗は冠婚葬祭で利用するものですが、結婚式などのお祝い事では、赤やオレンジや桃色などの暖色系の明るい色を選択すれば間違いありません。
紺や緑や黒やグレーなどの暗めの色はお悔やみ事で使用するものなので、お祝い事である結婚式では、間違いのないように注意しましょう。
紫色なら、冠婚葬祭どちらにも利用できるので、これから何度も結婚式やお葬式に出席する機会があるのであれば、大人のたしなみとして早めに1枚用意しておくことをおすすめします。
袱紗にご祝儀を包んで会場に持参して、取り出すタイミングは、ご祝儀を渡す直前です。
袱紗からご祝儀を出し、畳んだ袱紗の上にご祝儀を置いてから、ご祝儀袋に書いた名前が受付スタッフから読める方向にして、両手で持って手渡してください。
ご祝儀を手渡すときは、「ささやかですがお祝いの気持ちです」「心ばかりのお祝いのでございます」など、一言添えるとスマートです。
芳名帳への記入は代筆ではなく自分で書く
受付でしっかり挨拶をしてご祝儀を渡した後は、芳名帳に自分の名前や住所を記帳します。自分の字に自信がないという方もいるかもしれませんが、ほかの人に代筆してもらうことはマナー違反です。
芳名帳への記入には、新郎新婦の記念の品として残すだけではなく、出欠の確認と、席次表の名前や住所に変更がないかを確認するという意味もあります。
そのため、綺麗な字でなくても、丁寧に読みやすい字を書くように心がけましょう。
小さな子ども連れの場合は代筆で構いませんが、家族全員が自分の字で記帳してください。代表者が姓名を書いて、ほかの家族は名前だけを書けばOKです。
ゲストカードが渡されている場合は受付時間が短縮される
最近では、芳名帳の代わりになるゲストカードが、結婚式の招待状に入れられている場合も多くみられます。
あらかじめゲストカードに必要事項を記載して、結婚式当日に持参してそれを受付に渡すことで、受付時間を短縮してスムーズに結婚式を進めることができるものです。
ゲストカードには、名前や住所や電話番号やメールアドレス以外にも、お祝いの言葉を記入する欄が設けられている場合がほとんどのため、
これなら自分の字に自信がない方でも、時間をかけてゆっくりお祝いメッセージを贈ることができるでしょう。
【まとめ】当日困惑してしまわないよう予行練習がおすすめ
結婚式の受付では、絶対に遅刻しないように気を付けることは当然ですが、しかるべき時間に余裕を持って到着し、事前に受付の流れや最低限のマナーを頭に入れておけば、恥をかくことはありません。
ただし、はじめて結婚式にゲストとしてお呼ばれしたときは、予想以上に緊張するかもしれませんので、落ち着いて行動するためにも、事前に予行演習することをおすすめします。