授賞式や表彰式は、頑張った成果が称えられる特別なセレモニー。
出席する側としても、マナーやドレスコードを守ったきちんと感のある服装が求められます。
とはいえ、堅苦しすぎず、洗練されたスタイルを演出するにはどんなコーディネートを選べばいいのか迷う方も多いかもしれません。
本記事では、授賞式・表彰式の女性用の服装について、会場や年代・シチュエーションに合わせた女性向けの服装マナーやおすすめアイテム、NG例まで幅広く解説します。
パンツスーツやワンピースなど人気のスタイルをうまく取り入れて、場にふさわしいエレガントな装いを目指しましょう。
【女性向け】授賞式の服装のNGマナー
カジュアルすぎる服装
授賞式は格式ある場であることが多いため、カジュアルな服装はNGとなります。
ジーンズやTシャツ、パーカーなど普段着に近いアイテムは、式の雰囲気を壊しかねません。
ただし社内表彰式などの場合、多少のオフィスカジュアルは場所によりOKです。
パンツスタイルなど、センタープレスがしっかり入ったスラックスやワイドパンツ、ジャケットとのセットアップなど、きちんと感のあるコーディネートがよいでしょう。
露出が多い服装
肩を出すノースリーブや背中が大きく開いたドレス、深いスリットが入ったスカートなど、露出の多いデザインは、授賞式・表彰式のようなフォーマルな場にふさわしくありません。
フォーマルかセミフォーマルを意識して選ぶことが大切です。
上品で清潔感のあるスタイルを心がけ、過度な露出は避けましょう。
どうしてもノースリーブのワンピースを着たい場合は、ジャケットやボレロを羽織るなどの工夫が必要です。
派手すぎる色や柄
原色系や蛍光色、目立ちすぎる柄物など、会場で浮いてしまうような個性的で派手なアイテムはふさわしくありません。
授賞式などの式典には結婚式のようにルールとマナーがあるわけではありませんが、場の格はフォーマルに近いと考えておきましょう。
多くの人の前に立つことも考慮して、TPOを見極めながら目立ちすぎない落ち着いたトーンのカラーや控えめなデザインを選ぶことが大切です。
場違いな素材
カジュアルなデニム生地やコットン、リネン、ジャージ素材は場違いな印象になります。
とくにデニム生地は遠くからでもカジュアル感とラフさがみて取れるので避けた方が良い素材です。素材の選び方も印象を大きく左右します。
上品なシルクやシフォン、サテンなどの光沢感ある素材のパンツスーツやワンピースで、適度なフォーマル感を出しましょう。
黒一色コーデ
フォーマルでも使いやすい黒コーディネートは、黒一色になってしまうと弔事をイメージさせるため避けた方が無難です。また、黒のストッキングも同様にNGです。
授賞式・表彰式で黒コーデにする際にはアクセサリーやスカーフ、羽織ものなどで差し色を入れましょう。
ストッキングはナチュラルベージュ系がおすすめです。
場に合わない靴
授賞式・表彰式のようなフォーマルな場では、適度なヒール付きのパンプスやストラップパンプスが基本です。
スニーカーやサンダルはカジュアル感のある靴のためNG。
爪先のあいている靴やミュールなども場に合わないことが多いので避けましょう。
また、過度な高さのヒールの場合も歩きにくく、足音が響きすぎてしまうので注意が必要です。
シンプルなデザインの黒やベージュ系などのパンプスで、全体のラインを美しくまとめましょう。
授賞式に着ていく女性の服装の選び方
会場に合わせて選ぶ
授賞式の会場は、ホテルの大広間やホール、公民館や学校、会社などさまざまです。
会場に合わせて、TPOと雰囲気に応じた服装選びが大切になります。
たとえば、高級ホテルや格式ある式場では、光沢のある素材のワンピースや洗練されたパンツスーツが適しています。
いっぽう、学校や地域施設などの場所では、やや控えめなデザインでジャケットなどを取り入れて、きちんとした印象を演出するのが無難です。
会場に合わせて、全体のスタイルを考慮しましょう。
色で選ぶ
フォーマルなシーンで重宝されるのが、ネイビーやブラック、グレーといった落ち着いたカラーです。
こうしたベースカラーに、淡いピンクやシャンパンベージュなどの明るい色を差し色として取り入れると、重すぎず華やかさが生まれます。
また、色のバランスも重要なポイントです。春や夏の授賞式には明るめのトーン、秋冬は深みのあるカラーを選ぶことで、季節感のあるスタイルが完成します。
年代別|授賞式におすすめの女性の服装
【20代向け】授賞式におすすめのコーディネートとアイテム
20代はフレッシュな印象を活かし、程よく華やかさのある服装を意識しましょう。
パンツスタイルの場合は、柔らかいシフォンブラウスなどを合わせると清潔感と知性を感じさせるスタイルに。
明るめカラーのシンプルなAラインワンピースも◎。小物は控えめなシルバーやベージュ系で揃え、全体のバランスを意識しましょう。
【30代向け】授賞式におすすめのコーディネートとアイテム
30代は落ち着きとトレンドを両立させたスタイルがおすすめです。
ストレートラインのパンツスーツにレースインナーを合わせて、上品さとフェミニンさを演出。
ワンピースの場合は、ウエストマークのあるデザインやタックデザインでメリハリのあるスタイルを目指しましょう。
素材や色味でフォーマル感をしっかり出すことがポイントです。
【40代向け】授賞式におすすめのコーディネートとアイテム
40代は落ち着きに加えて、きちんと感と信頼感のある装いが求められます。
ネイビーやチャコールグレーの上質なパンツスーツに、レースやペプラムデザインなどと合わせると、エレガントな華やかさを演出できます。
ワンピースは膝丈で落ち着いたラインのものが◎。体型をカバーするようなふんわりしたシルエットもおすすめです。
アクセサリーはパールや控えめなブローチで格式を意識すると好印象です。
【50代向け】授賞式におすすめのコーディネートとアイテム
50代は、体型カバーもできる大人の品格あるコーディネートが◎。
たとえば、ワイドパンツとロングジャケットのパンツスーツで縦ラインを強調することで、スマートな印象を与えられます。
ワンピースはフレアやプリーツ入りのシルエットで、適度な光沢感と女性らしい柔らかさを加えるとより洗練されたスタイルに。
【60代向け】授賞式におすすめのコーディネートとアイテム
年齢を重ねた上品さと安心感を大切にした、シックでエレガントな服装が理想的です。
無理に若作りをせず、落ち着いたカラーのセットアップやパンツスーツで、優雅な印象を与えましょう。
シルクやサテン、ツイード素材といった上質な素材など、季節感のある生地を選ぶのも◎。ワンピースの場合は、膝が隠れる丈感とゆるやかなAラインやセットドレスがベストです。
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発色の良いブルーが目を引く優美な揺れ感のドレス。柔らかなシフォン生地は、やさしく体を包み込んでくれ、締めつけ感がないので長時間のご着用もストレスフリーで着ることができる。 | 存在感のあるラメクロシェレースを全体に使用した特別感のあるドレス。 |
シチュエーション別|授賞式におすすめの女性の服装
子供の授賞式に付き添う場合の服装
お子様の授賞式に付き添う場合は、保護者としての品格と控えめな華やかさのバランスが大切です。
清潔感と落ち着いた色合いのワンピースやセットアップ、もしくはパンツスーツがおすすめ。
派手すぎる服装は避け、主役である子どもを引き立てるよう意識しましょう。
特に学校や教育機関が会場の場合は、フォーマル過ぎず、清潔感あるコーディネートが好印象を与えます。
靴はヒールの低いパンプスなど歩きやすく、会場内で静かに行動できるものが望ましいでしょう。ジャケットやストールを羽織ると、品もよく肌寒い季節にも安心です。
夫の授賞式に付き添う場合の服装
夫・パートナーの授賞式を見届ける場では、立場にふさわしい上品な服装を心がけましょう。ダークカラーのパンツスーツやワンピース+ジャケットの組み合わせが定番スタイル。
華美になり過ぎず、落ち着いたラインでまとめるのがポイントです。
インナーにレースや光沢素材を取り入れると、控えめながらも品格のある印象に。
夫の職場関係者や目上の方が多く集まる会場では、特にドレスコードを意識した装いが求められます。
アクセサリーは小粒のパールやブローチなどでさりげない華やかさをプラスしましょう。
授賞式の女性の服装に関するよくある質問
授賞式後の懇親会やパーティーには同じ服装で参加しても大丈夫?
授賞式後の懇親会やパーティーには、基本的に同じ服装で参加して問題ありません。
ややフォーマル度を下げたい場合は、ジャケットを脱いだり、ストールを羽織るなどでアレンジを加えるのもおすすめです。
インナーやアクセサリーに華やかさを足すことで、昼から夜のイベントへスムーズにスタイルチェンジできます。
会場の雰囲気や参加者層に合わせて、さりげなく調整しましょう。
授賞式に参列する際、着物を選んでも大丈夫ですか?
着物は授賞式でも格式高い装いとして好まれます。
訪問着や色無地、付け下げなどが一般的で、落ち着いた色味や季節感のある柄を選ぶと好印象です。
ただし、長時間の式典では着崩れや移動のしやすさも考慮が必要です。
会場の雰囲気や自分の立場(付き添いか、主催関係者かなど)を踏まえて判断しましょう。草履やバッグなどの小物も着物に合わせて統一感を持たせると、全体のスタイルがより美しく整います。
まとめ
授賞式や表彰式では、パンツスーツやワンピース+ジャケットなど、フォーマルさと清潔感を兼ね備えた服装が求められます。
会場や年齢、立場に応じてスタイルを意識し、華美すぎず地味すぎないバランスが重要です。
付き添いの場合も主役を引き立てる控えめな装いを心がけましょう。TPOに合ったファッションで、晴れの舞台を品よく彩ってください。