冠婚葬祭や式典などで着用するべきフォーマルな服装ですが、「具体的にどんなコーデにするべき?」と悩んでしまう方も多いはず。
誤った服装を選んでしまうとマナー違反になることもあるからこそ、ぜひこの機会にフォーマルとはなにかについてチェックしておきましょう。
今回は、フォーマルとはなにか、フォーマルファッションのマナーや注意点について解説します。
さらに、フォーマルコーデを「結婚式」「結婚式の二次会・パーティー」「入学式・卒業式」とシーンごとにご紹介しますので、参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
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- フォーマルの概要と種類
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- フォーマルファッションのマナー
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- シーンごとにおすすめのフォーマルコーデ
フォーマルとは?
フォーマルとは「正式な」「儀礼的な」といった意味を持つ言葉ですが、ファッションに関しては冠婚葬祭などの改まったシーンで着用する服装のことです。
フォーマルは「フォーマルウェア」や「礼服」と呼ばれることもあり、着用するシーンに応じて下記のように3種類に分けられます。
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- 正礼装(モストフォーマル)
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- 準礼装(セミフォーマル)
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- 略礼装(インフォーマル)
こちらからは、上記3種類のドレスコードの特徴、フォーマルとビジネスの違い、TPOに合わせたフォーマルの使い分けについて解説していきましょう。
正礼装(モストフォーマル)とは
正礼装(モストフォーマル)とは、フォーマルの中で最も格式が高い服装です。
結婚式であれば新郎新婦やその親など、皇室行事や記念式典であれば招かれた際などに着用されるため、一般的に何度も利用される服装ではありません。
昼間に正礼装(モストフォーマル)を着用する場合は、「アフタヌーンドレス」と呼ばれる服装を選びましょう。
服装の特徴としては、極力露出が控えられたもので、袖の長さは七分袖か長袖、スカートはロング丈やミディアム丈が適しています。
生地も光沢が少ないもので、無地やレース地が基本となります。
一方で、18時頃を過ぎた夜のパーティーの正礼装は、「イブニングドレス」と呼ばれる露出が多めで、光沢のある生地が特徴のきらびやかなドレスです。
時間帯に応じてどんな服装を選ぶか考えるのが良いでしょう。
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さらりとした生地は高級感があり、エレガントな大人の雰囲気漂う1着で30代後半以降の方におすすめ。 | 締めつけ感のないシルエットは長時間着ていても楽な着心地で、体のラインを隠してくれるデザインは、体型カバーにも◎ |
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立体感のあるラメクロシェレースを全体に施した黒のドレス。通常のマキシ丈よりも着丈が長いマーメイドラインで、よりラグジュアリー感のある雰囲気に。 | ややタイトめのすっきりとしたスカートに、柔らかなシフォンを重ねたデザインは、体のラインを拾いにくく後ろ姿も綺麗に見せてくれる。 |
準礼装(セミフォーマル)とは
準礼装(セミフォーマル)とは、正礼装(モストフォーマル)に次いで格式の高い服装であり、ゲストとして結婚式に参列する際や入学式、卒業式などの場合に着用されます。
昼に結婚式やパーティーなどがあり、セミフォーマルがドレスコードの場合は、高級感のある上質な素材やシンプルなデザインが特徴の「セミアフタヌーンドレス」が適しています。
入学式や卒業式に出席するときは、ビジネススーツよりも華やかな雰囲気がある「セレモニースーツ」もセミフォーマルとして着用することが可能です。
もし、夜の結婚式やパーティーに参加する場合は、セミアフタヌーンドレスよりも華やかで露出が多い印象のある「ディナードレス」や「カクテルドレス」を選んでみましょう。
また、準礼装(セミフォーマル)の場合、ドレッシーなパンツスタイルもOKとされていますが、親族や上司の結婚式などは避けるのが無難です。
略礼装(インフォーマル)とは
略礼装(インフォーマル)とは、準礼装(セミフォーマル)よりも格式が抑えられた服装であり、格式張らない結婚式・パーティーや結婚式の2次会などで着用されます。
正礼装(モストフォーマル)や準礼装(セミフォーマル)のように、時間帯によって服装が変化することはなく、フォーマルのなかでは最もカジュアルな装いです。
このため、流行を取り入れたり柄物を着用したりなども問題ありません。
ただ、カジュアルな服装とはいってもあくまでフォーマルシーンであるため、Tシャツやジーパンのような普段使いの服装ではなく、ドレッシーなワンピースやエレガントなスーツがおすすめです。
結婚式の招待状に「平服でお越しください」と記載されていた場合は、インフォーマルを選ぶことが一般的でしょう。
フォーマルとビジネスの違い
フォーマルファッションとは、冠婚葬祭や式典などで着用する装いのことですが、ビジネスシーンに適した服装とは、重要な商談や就活などに出席しても問題ない装いのことです。
例えば、会社で働く際には、オフィススーツやネイビーなどのセットアップに3〜5cm程度のヒールが適しています。
ただ、上記の服装はあくまでビジネスシーンにふさわしいかしこまった装いなので、結婚式やパーティーなどではNGです。
このように、フォーマルファッションとビジネスシーンに適した服装は、「着用するシーン」が異なるといえるでしょう。
ちなみに、会社の創立記念パーティーをはじめとするビジネス関連のパーティーの場合は、「略礼装(インフォーマル)」よりも格式が抑えられたドレスコードの「ビジネスアタイア」を選ぶのがおすすめです。
TPOに合わせたフォーマルの使い分け
TPOに合わせたフォーマルの使い分け方は、以下の通りです。
フォーマルの種類 | 着用シーン | 服装例 |
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正礼装(モストフォーマル) | 結婚式(主催者側) 皇室行事 記念式典 園遊会 など |
【昼の場合】 アフタヌーンドレス 【夜の場合(18時頃~)】 イブニングドレス |
準礼装(セミフォーマル) | 結婚式(ゲスト側) 入学式 卒業式 パーティー 高級レストラン など |
【昼の場合】 セミアフタヌーンドレス 【夜の場合(18時頃~)】 ディナードレスカクテルドレス |
略礼装(インフォーマル) | 格式張らない結婚式・パーティー 結婚式の2次会 結婚式の1.5次会 身内でお祝いする七五三 など |
ドレッシーなワンピースエレガントなスーツ ※時間帯による制限はない |
場所や時間、場面に相応しいフォーマルファッションを選ぶことで、相手に失礼のない印象を与え、周囲への配慮を示すことができます。
結婚式にTシャツやジーパンで参加しないことと同じように、場の雰囲気に溶け込み、より楽しむためにも、フォーマルファッションの使い分けを心がけましょう。
【女性向け】フォーマルファッションのマナー
フォーマルファッションを身につけるときは、以下6つのマナーを押さえる必要があります。
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- フォーマルドレスの丈と露出のマナー
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- 靴やバッグにおけるフォーマルマナー
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- アクセサリー選びの注意点
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- ヘアスタイル・メイクの基本マナー
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- 季節感とフォーマルの関係
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- お祝いごととお悔やみの場で異なるフォーマルのマナー
上記6つのマナーについてご紹介していきましょう。
フォーマルドレスの丈と露出のマナー
フォーマルドレスでは、露出をし過ぎないことがマナーとされており、ドレスの丈も下記のような丈が基本です。
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- 正礼装(モストフォーマル):ミディアム丈(膝が隠れる丈)~ロング丈
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- 準礼装(セミフォーマル):膝丈~ロング丈
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- 略礼装(インフォーマル):膝丈より短くても問題ないが、膝より10cm以上短いミニ丈は避ける
また、丈だけでなく肩周りの露出にも注意が必要です。昼間の結婚式やパーティーでは、フォーマル仕様のドレスであっても二の腕を隠す必要があるため、ジャケットなどの羽織物を用意しておきましょう。
靴やバッグにおけるフォーマルマナー
フォーマルファッションに合わせる靴は、ヒール高3cm程度のパンプスを基本に選び、夏でもベージュのストッキングを着用することがマナーです。
下記の靴はマナー違反となるので、あらかじめチェックしておくことがおすすめです。
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- カジュアルシューズ
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- つま先が見えるパンプスやサンダル
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- かかとが出るミュール
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- ブーツ など
バッグは、小ぶりで上質な素材を選び、アニマル柄など殺生を連想させるものはNGです。
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ベージュのメタルメッシュバッグ。小ぶりのサイズ感が可愛らしく、メタリックな光沢感がコーデの華やかなポイントに。 | レース地にシルバーの金具使いがポイントのシルバーのバッグ。シルバーの金具とすっきりとしたデザインは、レースの甘さを押さえて爽やかな印象に。 |
アクセサリー選びの注意点
フォーマルファッションに合わせるアクセサリーは、白パールがあしらわれた上品なものを選んでみましょう。
また、「結婚式(ゲストの場合)」と「お葬式・お通夜」ではアクセサリーに別途マナーがあるのでご紹介します。
【結婚式で避けるべきアクセサリー】
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- 派手過ぎるもの
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- カジュアル過ぎるもの
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- 生花のアクセサリー
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- 腕時計
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- 黒真珠(ブラックパール)
【お葬式・お通夜で避けるべきアクセサリー】
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- 二連以上のネックレス
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- ロングネックレス
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- 腕時計
ヘアスタイル・メイクの基本マナー
ヘアスタイルやメイクは、フォーマルファッションに相応しいように、きちんと感や清潔感を感じられるものを意識してみましょう。
ヘアスタイルの場合、だらしなく見えないように整え、キラキラした派手過ぎるヘアアクセサリーや盛り髪は避けるのが無難です。
一方、メイクは上品な雰囲気を目指し、ノーメイクや濃過ぎるメイクにならないようにしましょう。
「ピンクのドレスを着るからピンクベースのアイシャドウを使う」など、当日の服装に合わせたメイクを心がけると、統一感が出ますよ。
季節感とフォーマルの関係
フォーマルファッションは季節を問わず着用できますが、四季を意識したコーディネートをすることでワンランク上の装いに仕上げられるでしょう。
例えば、夏は涼し気な素材、冬は温かみのある素材を選ぶことで、TPOはもちろん着心地も備えたコーディネートを完成できます。
また、春夏はピンクやイエローなどの柔らかく明るい色、秋冬はブラウンやカーキなど深みのある色など、季節に応じて服装の色合いも変えることでより洗練された印象を与えられるでしょう。
お祝いごととお悔やみの場で異なるフォーマルのマナー
冠婚葬祭に着用するフォーマルファッションですが、お祝いごととお悔やみの席では根本のマナーが異なります。
結婚式やパーティーなどのお祝いの場では、華やかで上品なドレスを選ぶことが求められるもの。
しかし、喪に服す場では、黒やネイビー、グレーなど控えめで落ち着きのあるワンピ―スやスーツなどが適しています。
さらに、葬儀・告別式に参列する場合は光に反射する素材はふさわしくないとされているので、注意しましょう。
ドレスコードにおけるフォーマルの注意点
結婚式やパーティーなどのドレスコードとして、「平服でお越しください」「カジュアルな服装でお越しください」という案内がきたとしても、普段着で参加するのはNGです。
フォーマルなシーンでの「平服」や「カジュアルな服装」は、略礼装(インフォーマル)を選ぶのがマナーとされています。
略礼装(インフォーマル)は、フォーマルファッションの中で最も自由度の高い服装ですが、Tシャツやジーパンなどではなく、きれいめなワンピースやセットアップを選ぶのが一般的です。
柄は、インパクトが強すぎなければデザイン性のあるものでもOK。
上品な装いを意識しながら、膝が隠れるぐらいの丈のスカートを選んでみてください。
フォーマルコーデ22選【結婚式の場合】
こちらからは、「結婚式に出席する場合」のフォーマルコーデ11選をご紹介します。
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- 【20代向け】SNS映えも叶うお呼ばれフォーマルコーデ
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- 【30代向け】きちんと感×華やかさを両立する上品フォーマル
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- 【40代向け】上質素材で洗練された大人のドレススタイル
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- 好印象な王道フォーマルコーデ
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- レース素材の大人可愛いドレス
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- パンツドレスコーデで動きやすさ×スタイルアップも◎
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- 気になる部分をさりげなくカバーするドレス術
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- 【マタニティフォーマル】快適&上品なドレス
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- 【羽織物】シーンに合わせて印象を変える賢いドレス術
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- フォーマルを格上げする小物コーデ
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- 好印象を狙えるカラードレスの選び方
ぴったりのコーデを選んでとことんお祝いしましょう。
【20代向け】SNS映えも叶うお呼ばれフォーマルコーデ
20代の方は、SNS映えをするような華やかなスタイルを取り入れたフォーマルファッションが人気です。
会場の雰囲気を明るくするようなカラードレスであれば、新郎新婦からも喜ばれるでしょう。
一方で、「花嫁衣裳を連想させる白のドレスはNG」など、結婚式の基本マナーもあらためておさらいしておくことがおすすめです。
マナーを押さえつつ今だからこそ着られるドレスを探してみると、お呼ばれ当日が待ち遠しくなるでしょう。
【30代向け】きちんと感×華やかさを両立する上品フォーマル
30代の方は、シンプルでありながら適度な華やかさのあるドレスがおすすめです。
「20代の頃と比べて無難なドレスを選びやすくなった」という方も多いと思いますが、せっかくのお祝いの席だからこそきちんと感も叶えられるような品のある1着がぴったり。
可愛すぎるデザインが苦手な方は、明るめのくすみカラーや、刺しゅうなどの華やかさがあるダークカラーのドレスを探してみてください。
【40代向け】上質素材で洗練された大人のドレススタイル
40代の方は、上質な素材やデザインポイントが入ったきれいめのドレスが魅力を引き立てます。
体型カバーを重視する方も多いですが、必要以上にゆったりとしたドレスを選んでしまうと、年齢以上に見られがちなので注意が必要です。
例えば、ウエストマークがついているものやIラインのシルエットなど、さりげなくスタイルアップを叶えられるドレスを選べば、すっきりと見せることができるでしょう。
好印象な王道フォーマルコーデ
「結婚式が初めてで何を着れば良いのかわからない」「格式の高い式場だからマナーを意識した服装で向かいたい」という方は、王道フォーマルのコーデを選びましょう。
ネイビーやブラックの落ち着いた色合いに、二の腕が見えない袖丈で、スカートはミディ丈のドレスであれば、ゲストとして自信を持って参列することができます。
落ち着いた色合いのドレスは地味に見えてしまうこともあるので、パールのアクセサリーや、光沢感のある上品なバッグを選んで、品良くまとめてみてください。
レース素材の大人可愛いドレス
大人っぽさとかわいらしさも両方叶えたい方は、レース素材のドレスがおすすめです。
花嫁のドレスと被らないように、ボリューム感のある派手な総レースを避けたシンプルなドレスなら、周りから褒められてしまうようなコーデに仕上げられます。
レースドレスであれば、ピンクやイエローなど明るめカラーはもちろん、黒やグレーなどの暗めカラーでも軽やかに見せてくれますよ。
こなれ感を出したいときは、ぜひレース素材のドレスを検討してみましょう。
パンツドレスコーデで動きやすさ×スタイルアップも◎
クールでおしゃれなパンツドレスは、お呼ばれドレスにマンネリを感じている方にぴったり。
動きやすく着崩れする心配もないため、余興や幹事を任せられている方にもおすすめでしょう。
結婚式でもOKなパンツドレスは、ドレッシーな素材で上品なデザインのものです。
ただ、パンツドレスは略礼装(インフォーマル)にあたる服装なので、親族や主賓、上司としての出席や格式ある会場では避けた方が無難でしょう。
気になる部分をさりげなくカバーするドレス術
体型カバーを叶えたい方は、Aラインドレスやウエストマークのあるドレスを選ぶことが一押しです。
Aラインドレスは裾に向かって広がるシルエットになっているので、ぽっちゃり体型が気になる方もスタイルアップ効果を狙えます。
また、ウエストマークのあるドレスであれば、上半身と下半身のメリハリがつき全身をすっきりと見せることが可能です。
さらに、二の腕が気になる場合は袖付きのドレス、おしりや太ももが気になる場合はフレアラインのドレスを選ぶことで、さりげなくカバーすることができますよ。
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二の腕もすっきりカバーし、程よく体に沿うマーメイドシルエットは、360度どこから見てもスタイルよく見せてくれる。 | トレンドのチュールをたっぷり使ったデザインがキャッチーで、袖周りのボリュームで二の腕のカバーも。 |
【マタニティフォーマル】快適&上品なドレス
妊娠中の方であれば、アンダーバストやお腹を締め付けないシルエットを意識しながら、快適に過ごせるドレスを選んでみましょう。
プリーツ加工ドレスやAラインドレスは、「お腹の大きさを目立たせたくない」という方にもぴったりです。
スカートは短すぎると体を冷やしてしまうかもしれないので、ひざより下の丈を探してみましょう。
また、通常結婚式のパンプスは3cm以上のヒールがマナーですが、妊婦さんの場合はフラットシューズや安定感のある太めのローヒールパンプスが推奨されています。
【羽織物】シーンに合わせて印象を変える賢いドレス術
ドレス1枚でさらりとコーデを完成させることも素敵ですが、羽織物を着用することで印象を変えられるため、よりコーデの幅を広げることができます。
結婚式にふさわしい羽織物は下記3種類あり、それぞれ魅力が異なるので、叶えたい印象をふまえて選んでみましょう。
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- ストール:上品でエレガントに仕上げられる
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- ボレロ:女性らしい柔らかな雰囲気を醸し出せる
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- ジャケット:きちんと感や大人っぽい空気感を演出できる
披露宴では羽織物をプラスし、二次会では脱ぐことで、お呼ばれコーデを2度楽しめますよ。
フォーマルを格上げする小物コーデ
フォーマルファッションをより輝かせるためには、小物を上手に使ってみましょう。
例えば、ネイビーやブラックなど落ち着いた色合いのドレスであれば、白やベージュなどの明るい色のボレロやバッグを合わせることで、華やかに演出することができます。
一方で、ベージュなどの淡い色合いのドレスの場合、ネイビーなどの小物をプラスすることでメリハリをつけられますよ。
アクセサリーは、ネックレスとイヤリングのどちらもパールにするなど、統一感を出すことでおしゃれなフォーマルファッションに仕上げられます。
好印象を狙えるカラードレスの選び方
ハレの日である結婚式だからこそ、カラードレスでとことんお祝いするのも良いですね。
ビビッドカラーなど派手過ぎる色合いは新郎新婦よりも目立ってしまうので、明度を押さえたニュアンスカラーなどがおすすめです。
花嫁のカラードレスとの色被りはマナー違反ではないので、好みの色合いを選んでみてください。
ちなみに、上と下で2色に分かれているバイカラードレスは、「新郎新婦の別れをイメージする」と考える方もいるので、格式の高い結婚式では避けるのが無難でしょう。
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リーフ柄とヴィンテージ感のある凸凹の生地を組み合わせたジャガードドレスとチュールインナーのセットドレス | シルエットにこだわりスタイルアップが叶うノースリーブドレスは、背中にリボンが付いているので、体形に合わせて調整も可能。 |
フォーマルコーデ22選【結婚式の二次会・パーティーの場合】
こちらからは、「結婚式の二次会・パーティーに参加する場合」のフォーマルコーデ11選をご紹介します。
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- トレンド感あるお呼ばれスタイル
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- こなれ感たっぷりのパーティーコーデ
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- 大人の品格を感じる上品パーティードレス
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- 美シルエットが叶うミディ丈ドレス
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- 華やかさをプラスした明るめカラースタイル
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- 個性を引き立てるオールインワンドレス
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- ベージュ系ドレスでやわらかく優しい印象に
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- アクセントカラーの小物で差がつくコーデ
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- シアー袖で品よく華やかに
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- フェミニン映えするレーストップスドレス
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- 会場映えカラーで彩るドレスコーデ
二次会やパーティーを盛り上げる華やかなフォーマルコーデに仕上げていきましょう。
トレンド感あるお呼ばれスタイル
結婚式の二次会やパーティーは、披露宴よりも自由度の高いファッションが推奨されています。
このため、トレンド感を意識したフォーマルファッションを選ぶことで、周りから「素敵!」と好印象をもらえるでしょう。
最近の結婚式のトレンドは、重ね着を意味する「レイヤードスタイル」です。
ケープ付きのデザインやレーストップスなどであれば、旬のコーデを完成できます。
また、適度な透け感のあるドレスもトレンドになっているので、ぜひチェックしてみてください。
こなれ感たっぷりのパーティーコーデ
結婚式の二次会やパーティーでこなれ感を演出するためには、上品な中にデザイン性を感じるようなコーデに仕上げてみましょう。
例えば、大きく膨らむパフスリーブや、異素材が使われているドレスなど、ポイントとなる箇所がある1着を選ぶことで、簡単にこなれ感を醸し出すことができます。
一方で、彩度が低く、くすみを含んだグレイッシュな色合いのくすみカラーのドレスも、こなれ感を出したいときにぴったりなので、ぜひトライしてみてください。
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ボレロは前後2WAYでの着用ができ、華奢な線柄の花柄が華やかながらも、余白を残すことで抜け感があり軽やかな印象に。 | 顔周りのレースは上品な華やかさをプラスし、袖のシャーリングが可愛らしいワンポイントに。 |
大人の品格を感じる上品パーティードレス
品のあるパーティースタイルにしたい場合は、立ち姿が美しく見える洗練されたドレスを選ぶことが一押しです。
膝下やミディアム丈で、アースカラーやペールトーンカラーなど落ち着きのある色合いの1着を身につければ、大人の余裕を感じられるコーデに仕上がります。
シンプルなスタイルにこだわり過ぎてしまうと物足りなさも感じがちなので、レースや刺繍などのデザインが彩られているものや、程良い光沢感のある生地を選んでみましょう。
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ビオラをモチーフに描いた刺繍がフェミニンで優しい印象を引き立て、透明感のあるスパンコールが光を受けて上品にきらめく一着。 | 繊細なスパンコール入りのレースとサテン生地を組み合わせた、ラグジュアリーなドレス。 |
美シルエットが叶うミディ丈ドレス
上品な印象のあるミディ丈ドレスは、幅広い年代の方に馴染みやすく、低身長さんであればトレンドのロング風ドレスとして着こなせるという魅力があります。
スタイルアップを叶えたい場合は、ふくらはぎの最も太い位置が隠れるような丈感を選ぶと、脚をほっそり見せることができるでしょう。
また、膝が隠れるミディ丈ドレスは、視線が下に集まりがちなので、顔周りにパールのイヤリングなどをプラスすることで、バランスの良いコーデを演出してみてください。
華やかさをプラスした明るめカラースタイル
華やかさをアップしたコーデに仕上げたい方は、ピンクやレッド、イエローなど明るめカラーを選ぶことがおすすめです。
ただ、蛍光色のようにあまりにも目立ち過ぎる色合いは、結婚式の二次会やパーティーで不向きとされているので避けた方が良いでしょう。
ドレスのデザインとして、袖やデコルテがシアー素材となっていたり、ラメが散りばめられていたりするものであれば、上品かつ華やかな服装に仕上げられます。
個性を引き立てるオールインワンドレス
トップスからボトムスまで全てつながったオールインワンのドレスは、おしゃれに個性を演出できる魅力があります。
ドレッシーな素材かつ、袖がフリルになっているものなど女性らしさをプラスしてくれるデザインを選べば、普段着のように見えずパーティーにぴったりのコーデを作れるでしょう。
また、あまりにもダボダボしているものではラフな印象を与えてしまうので、きちんと感を感じられるようなサイズのオールインワンを選んでみてください。
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フリルチュールのベストと、キャミソール型のオールインワンのイエローのセットドレス。 | パフスリーブが華奢さを演出し、ストレートデザインのパンツはさらっとした光沢のある素材で、ラインを拾わずスタイルUP効果も◎ |
ベージュ系ドレスでやわらかく優しい印象に
ベージュ系ドレスは、肌馴染みが良く柔らかい印象を与えられるため人気のドレスです。
一口にベージュ系ドレスといっても、「モカベージュはクラシカルな印象」「ピンクベージュはフェミニンな印象」など、色味によって演出できるイメージが異なるので、なりたい自分を想像しながら選んでみましょう。
ちなみに、白やアイボリーに近いベージュ系ドレスは、遠目から見たり光の当たり具合だったりによっては、白と思われることがあるので結婚式二次会では避けたほうが無難です。
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Iラインのキャミソールドレスにシアーサテンのトップスを重ねたベージュのドレス。 | リーフ柄がメインのボタニカルデザイン刺繍のあしらわれたベージュのドレス。光沢のあるサテン生地に刺繍チュールを重ねた柔らかな印象の1着。 |
アクセントカラーの小物で差がつくコーデ
結婚式二次会やパーティーにぴったりの服装に仕上げるには、アクセントカラーの小物をプラスすることがおすすめです。
例えば、ブラックやネイビーなど落ち着いた色味のドレスに、白やベージュ、シルバーなどのバッグやアクセサリーなどを身に着けることで、一気にパーティーの雰囲気をまとえます。
また、結婚式二次会は夕方から夜にかけて行われることが多いので、キラキラとしたアクセサリーを合わせるとgood。
ラインストーンなどのドレッシーな小物をプラスして、ドレスをさらに引き立てていきましょう。
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キラキラとしたスパンコールとアネモネの刺繍が全体にあしらわれた、柔らかで透明感の際立つミントカラーのドレス。 | 全体に施された繊細なゴールドラメの刺繍は揺れ動くたびに上品にきらめき、丁寧なつくりで高級感もあるデザイン。 |
シアー袖で品よく華やかに
透け感のある素材で作られた袖である「シースルー袖」は、全体のデザインに変化がつくため、おしゃれな着こなしを実現できます。
過度な露出は、結婚式二次会でも好ましくないことが多いため、さりげない透け感を選ぶことがおすすめです。
ドレスカラーは控えめで品の良さを感じられる黒やネイビー、さらに落ち着き感のあるくすみカラーを選ぶことで、好印象を得られやすいですよ。
フェミニン映えするレーストップスドレス
レーストップスのドレスは、下半身とのメリハリが付いてフェミニンな印象を与えることができます。
テーブル席に座ったときも、上半身が華やかな印象になるので、可愛らしい雰囲気のコーデをつくりたい方にもぴったりです。
デザインの特性上、レーストップスのドレスは露出が多めのものもあるため、羽織物を用意しておくと安心でしょう。
ジャケットやボレロなどの羽織物だからこそつくれるコーデを楽しんでみるのも、一押しですよ。
会場映えカラーで彩るドレスコーデ
結婚式の二次会やパーティーは、思い切って会場映えする色味のドレスを選ぶことも素敵です。
上品で大人っぽい雰囲気のブルー系ドレス、エレガントなパープル系ドレス、爽やかなグリーン系ドレスなど、好みにしたがって自分に似合うものを見つけてみましょう。
また、色味の濃さによって与える印象は異なり、例えば濃いブルー系ドレスはクールに、水色系ドレスは優しい空気感を醸し出せます。
じっくりとぴったりな色のドレスを選んだあとは、色合いを活かせるような小物選びをしてみてください。
フォーマルコーデ22選【入学式・卒業式の場合】
こちらからは、「入学式・卒業式に参加する場合」のフォーマルコーデ11選をご紹介します。
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- ツイードジャケット×ワンピの定番コーデ
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- ネイビー・ブラックで凛としたきちんとコーデ
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- 知的さを引き立てるセレモニースタイル
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- 上品さが光るパールアクセサリーづかい
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- 動きやすく美シルエットのパンツスタイル
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- 先生・保護者からも好印象のセレモニーコーデ
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- 卒園・卒業式のシックなフォーマルスタイル
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- 入園・入学式にぴったりのカラーコーディネート
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- 華やぎを添えるセレモニースタイル
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- 【骨格タイプ】体型カバー&細見えが叶う着こなし術
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- 雨の日も安心のセレモニースタイル
ハレの日にふさわしい褒められコーデを仕上げるために、参考にしてみてくださいね。
ツイードジャケット×ワンピの定番コーデ
ツイード素材を使ったジャケットとワンピースのコーデなら、入学式・卒業式にぴったりの華やかな装いができます。
ツイードジャケットは、白・ブラック・グレー・ネイビーなどのベーシックなカラーやシンプルなデザインであれば、ごちゃごちゃとした印象を与えず着こなしやすいです。
ファッション性の高いツイードジャケットに合わせるなら、ワンピースは無地などのシンプルな1着がおすすめですよ。
ネイビー・ブラックで凛としたきちんとコーデ
キリッとした印象にしたい場合は、ネイビーやブラックなど落ち着いた色味のワンピースを選ぶのが一押しです。
ただ、入学式・卒業式はハレの日だからこそ、全身を暗めトーンで揃えてしまうとどんよりとした雰囲気になることも。
バッグやパンプスなどの小物を、白・ベージュといった明るめの色合いを選ぶことで、全体をバランス良く仕上げてみましょう。
また、柔らかいトーンのワンピースを選びたい方は、ジャケットを落ち着いた色味にすることでクールに仕上げられます。
知的さを引き立てるセレモニースタイル
知的な入学式・卒業式コーデに仕上げたい方は、スタイリッシュなシルエットのドレスを選ぶことがおすすめです。
例えば、トップスとパンツのセットアップドレスに白系のパンプスを合わせれば、こなれ感のある素敵なコーデをつくれます。
知的コーデの色合いに迷っている場合は、クールな雰囲気になるネイビーや、穏やかな印象を与えるグレーがぴったりです。
また、個性的な1着ではなくオーソドックスなデザインを選ぶことで、知的見えを叶えられるでしょう。
上品さが光るパールアクセサリーづかい
パールアクセで上品さをプラスすることで、ハレの日にぴったりのコーデを完成できます。
入学式・卒業式コーデの主役は子ども達であることをふまえつつ、きちんと感と適度な華やかさのあるパールアクセをつけることで、祝福の気持ちを装いとして表すことが可能です。
コサージュをつけるのであれば一連で短めのパールネックレス、つけないのであれば少し長めのネックレスや2連、3連のパールネックレスがgood。
ピアスやイヤリングは、派手になり過ぎないよう小ぶりでシンプルなデザインを選んでみましょう。
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ペプラムのデザインや背中のくるみボタンが可愛らしいトップスとタイトスカートを合わせたベージュのセレモニースーツセット。 | 斜めのタックとパールピンが華やかなブラウスにテーパードパンツを組み合わせた黒のセレモニースーツセット。 |
動きやすく美シルエットのパンツスタイル
すっきりと洗練された雰囲気になるパンツスタイルも、入学式や卒園式に一押しです。
ツイードや光沢のある素材でシンプルなデザインのパンツスタイルであれば、式典のお祝いにふさわしいフォーマルコーデをつくれます。
パンツスタイルを選ぶときのトップスは、ブラウスやシャツにジャケットを選べばきちんと感のある装いになること間違いなし。
全身の服装を考えることが難しい場合は、セットアップを選ぶことで簡単に褒められコーデに仕上がりますよ。
先生・保護者からも好印象のセレモニーコーデ
好印象セレモニースタイルに仕上げたいのであれば、きちんと感のあるきれいめコーデを狙うのがおすすめです。
どれくらいのフォーマルコーデにすれば良いか迷ったら、園や学校のホームページで前年の写真をチェックしてみましょう。
ちなみに、セレモニー中は座ったり立ち上がったりといった動きもあるため、着席時にしっかり膝が隠れる丈を選ぶのがマナーです。
また、メインとなるバッグは小ぶりで上品なものを用意しておき、A4サイズが入るサブバッグを持参すると安心ですよ。
卒園・卒業式のシックなフォーマルスタイル
卒園・卒業式であれば、ネイビーや黒などの落ち着いたカラーのドレスが人気を集めています。
重い印象にならないように、インナーは白や淡い色などを選んだり、アクセサリーやバッグ、靴に明るい色を取り入れてメリハリのあるコーデをつくっていきましょう。
また、忘れがちですが、自分に合ったサイズ感のセレモニースーツを選ぶことも大切です。
レンタルサービスを利用する場合は、あらかじめ商品情報や口コミをチェックしておきましょう。
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長すぎず短すぎない着丈の控えめなローウエストワンピースや、さりげないウエストマークのジャケットは、シンプルでありながら上品さと女性らしさを引き出すために計算されたシルエットの1着。 | 体のラインを綺麗に見せてくれる女性らしいシルエットは、シンプルな中にもこだわりが感じられる1着で、広い年齢層に着こなしやすい。 |
入園・入学式にぴったりのカラーコーディネート
入学式であれば、春らしいベージュや白、ライトグレーなど明るめカラーを選んでみましょう。
「周りと被るのは嫌だな」と感じる方は、ピンクなど優しいイメージのあるパステルカラーを着用してみるのも一押しです。
ただ、式典であることもふまえて、目立つような色やデザインの服装は避けるのが無難でしょう。
お祝いの日だからこそ、パールアクセサリーなどで華やかなワンポイントもつくってみてくださいね。
華やぎを添えるセレモニースタイル
華やかさをプラスした入学式・卒業式コーデなら、レースやフリルなどがあしらわれたワンピ―スが一押しです。
ワンポイントが入っているワンピースなら、1枚で簡単におしゃれコーデを完成できるので、「どんな服装で行こうかな?」と迷っている方もぜひチェックしてみてください。
また、華やかさを演出したいのであれば、素材も意識したいところ。
光沢感のある素材は高級感や洗練された空気感を演出できるうえ、肌のトーンを明るく見せる効果も期待できますよ。
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フィット&フレアーなシルエットが女性らしいネイビーのワンピース。パールボタンをあしらったこなれ感あるボウタイデザインに、手首を綺麗に見せる8分袖は上品でたおやか。 | シアーなドットシフォンの異素材使いが華やかな黒のワンピース。袖とリボンは同素材のドットシフォンで可愛らしい。 |
【骨格タイプ】体型カバー&細見えが叶う着こなし術
体型にぴったりでありながら着痩せも叶えられる1着を探しているなら、骨格タイプを参考に服装を選んでみましょう。
上重心でメリハリのある「ストレートタイプ」は、首元をすっきりさせるデザインやIラインシルエットのワンピ―スを選ぶと、細見えが期待できます。
一方、下重心で華奢な体型の「ウェーブタイプ」は、ウエスト部分に切り替えがあり、曲線やふんわり感を感じられるワンピ―スがぴったり。
骨のフレームがしっかりしている「ナチュラルタイプ」であれば、リラックスサイズのベーシックデザインですっきり見せをゲットしましょう。
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フリルデザインが可愛らしいボレロとワンピースのセレモニースーツ。 | 長すぎず短すぎない着丈の控えめなフレアワンピースや、さりげないウエストマークのジャケットは、シンプルでありながら上品さと女性らしさを引き出すために計算されたシルエットの1着。 |
雨の日も安心のセレモニースタイル
式典当日に雨が降る場合は、ロング丈ではなく、ミモレ丈のスカートや水はねが目立たない色のパンツがおすすめ。
撥水加工されたコートを羽織るのも良いでしょう。
足元には防水性の高く、きちんと感を感じられるシューズを用意することで、安心して当日を迎えられるでしょう。
傘は、フォーマルな場面にふさわしいシンプルで上品なデザインが良いでしょう。
開いた際に十分な大きさがあり、シルエットが美しい長傘であれば、入学式・卒業式のきれいめコーデにも華を添えてくれますよ。
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卒入園式やお宮参り、七五三、学校行事などのフォーマルシーンにぴったりのネイビーのワンピース。 | 白と黒の糸が織り交ぜられたツイード素材のワンピース。首元と袖口の黒の縁取りがポイントになり、一枚でもきちんと感とデザイン性のある一着。 |
まとめ
今回は、フォーマルとはなにか、フォーマルファッションのマナー、シーンごとのフォーマルコーデなど、以下3点をご紹介しました。
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- フォーマルの概要と種類
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- フォーマルファッションのマナー
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- シーンごとにおすすめのフォーマルコーデ
フォーマルファッションは、結婚式や入学式、卒業式など意外と着用することが多いもの。
場面ごとにぴったりなフォーマルコーデに仕上げて、思いっきりファッションを楽しんでくださいね。