仕事などの社交・交流のために開かれる『レセプションパーティー』。あまり参加することがないとはいえ、いつ招待を受けるかわかりません。
実際に招待を受けた場合、どんなファッションで参加すればよいか迷ってしまう方も少なくはないでしょう。
そこで、服装に関するマナーやおすすめのドレス選び、注意点について解説します。
目次
レセプションパーティーとは
よく耳にする『レセプションパーティー』ですが、実際にどんなパーティーか想像がつかない方もいるのではないでしょうか。
まずはこちらから解説してゆきます。
レセプションパーティーの『レセプション』には公式の宴会・歓迎会・招待会といった意味があります。
その名の通り、来賓を招待して開催される、公式のパーティーを思い浮かべてもらえればわかりやすいでしょう。
会社関係のレセプションパーティーだと、創立記念パーティーや新製品の発表パーティー、アパレル関係であれば新作発表会・新店舗のオープンパーティー、
芸術関係では映画祭など、主催の業種によってさまざまなパーティーが存在します。
レセプションパーティーと一般的なパーティーの違い
では、レセプションパーティーと一般的なパーティーについてはどんな違いがあるのでしょうか。
まずわかりやすい例として、レセプションパーティーは一般的なパーティーよりも大規模であることが多いです。
企業や店舗が主催となり開かれる公式のパーティーですので、一層大規模になり、フォーマルな印象も感じるでしょう。
こう聞くと非日常的な空間に緊張してしまいそうですが、招かれたパーティーの規模やテーマ性をよく下調べすることで、ある程度は雰囲気や規模を想像できると思います。
しっかりと事前準備をし、TPOを理解することで、緊張するレセプションパーティーの場でもおしゃれに、またその場になじむ小慣れた印象の服装をチョイスすることができるでしょう。
レセプションパーティーの服装マナー
レセプションパーティーの主催意図や雰囲気を知ったところで、服装のマナーについて考えてゆきましょう。
先ほど、レセプションパーティーとは一般的なパーティーよりもフォーマルで大規模だとご紹介しました。
よって、服装はなるべくフォーマルである必要があると考えられた方も少なくないのではないでしょうか。
どのくらいのフォーマルを目指すとよいのか、どのくらいなら華やかさなら許されるのかなど細かいルールやマナーについては、まだよくわかりませんよね。いくつかのポイントに分けて解説してゆきます。
主催する業界に合わせる
まず重要なポイントの一つとして「主催する業界に合わせる」といったことを頭に入れておいてください。
招待されたレセプションパーティーは会社関係でしょうか?飲食関係でしょうか?こういった企業や業種の違いによって、合わせるべきTPOが変わってきます。
例に出して考えるなら、まずは会社関係のレセプションパーティー。
こちらの場合、きちんと感を演出できるような服装を選ぶことが大事です。
羽織ものを羽織ることで露出を抑えたりするなど、清潔感を出すこともよいマナーだといえます。
また、飲食関係のパーティーでは料理が振る舞われることが多くあるので、動きやすい服装や、
ソースが飛んでしまうといったトラブルに備えて汚れが目立たない色柄をチョイスするのもよいでしょう。]
アパレル関係では、レセプションパーティーを主催するブランドに合わせた雰囲気のファッションにし、主催するブランドのアイテムを身に着けるなどの気遣いも大切です。
ドレスコードの指定に従う
『ドレスコード』という言葉はご存じでしょうか。ドレスコードとは『服装の格の指定』のことであり、その場にふさわしい服装の基準を定めたものです。
これは、レセプションパーティーが開催される場所や時間に応じて変わることもあるので、しっかりと確認しておきましょう。
招待状にドレスコードが記載されていることも多くあります。その場の雰囲気に合わせた浮かないファッションであることは、パーティーを楽しむためにもとても大事な事柄だといえます。
ドレスコードがない場合は、企業やブランドのイメージカラーに合わせたアイテムをチョイスしたり、新商品のカラーのドレスを着用するなど工夫してみるとよいでしょう。
派手な露出の多いドレスは控える
肩や背中が大きく開いたドレスや、深いスリットのロングスカートなど大胆なデザインはオシャレで魅力的なアイテムですね。
しかし、レセプションパーティーはフォーマルなパーティーです。マナー違反になったり、悪目立ちしてしまうことなどもあるので避ける方がよいでしょう。
ドレスなどの衣服と同様に、メイクの大胆さにも注意が必要です。
特に会社関係のレセプションパーティーだと浮いてしまう可能性も少なくありません。大きな露出や派手なカラー、高過ぎるハイヒールなどは避け、素材や小物で差をつけるドレスアップを心がけましょう。
レセプションパーティーにおすすめのドレス3選
TPOに合わせる・派手すぎないなど、フォーマルなパーティーであるレセプションパーティーで気を付けるポイントをいくつかご紹介しました。
一言にドレスといっても、たくさんの種類があり、選びきれないのが現実でしょう。
また、フォーマルに心がけるとなれば、どういったポイントに着目してチョイスすればいいかとても難しく考えてしまいがちです。
そこで、一体どんなドレスが最適だといえるのか、いくつか例に出してご紹介していきます。
ワンピースドレス
ワンピースドレスはレセプションパーティーに出席する女性のファッションの中で、最もスタンダードともいえる服装でしょう。
種類が多すぎて選びきれない、ドレスをじっくり選ぶ時間がないなど、急ぎの場合にもこれを頭に入れておくとスムーズにチョイスできるのではないでしょうか。
いわゆる「外さない」服装として考えておきましょう。
カラーに困った場合は、落ち着いた色味の黒や、くすんだピンク、ネイビーやグリーンなどを選ぶようにすると、悪目立ちせず、おすすめです。
デコルテと袖のレースが女性らしくきちんと感もあるネイビーのドレス
すっきりとしたシルエットが大人っぽい、トレンドのスモーキーカラーのベージュピンク
秋冬に人気のあるこっくりとした色合いのワインレッドのドレス
丈長で動きやすさもある上品なブルーグリーンのドレス
可愛らしいデザインのドレスを黒で大人っぽく
パーティーらしい鮮やかなブルーのロングドレス
パンツタイプのドレス
飲食業界のレセプションパーティーなど、活発な雰囲気や、よく身体を動かす可能性がある場では、パンツタイプのドレスも最適なチョイスだといえます。
立食パーティーなど、歩く・しゃがむなどの動きを考えられるパーティーでは特に重宝するでしょう。
また、大人っぽい雰囲気を醸し出せるのもよいポイントで、落ち着いた雰囲気に見られたい時や、
普段マニッシュな格好をしているためスカートに抵抗があるなどの場合にもおすすめです。
実際に飲食をするパーティーに参加する場合は、食べ物が付いてしまっても目立たない暗めのカラーを選ぶとよいでしょう。
上品な華やかさのあるネイビーのパンツのセットアップ
クールでかっこよく着こなせる黒のパンツのセットアップ
顔周りを明るくするライトグレーのガウチョタイプのドレス
大人っぽくスタイリッシュな雰囲気の黒のパンツドレス
ひざ下丈のガウチョパンツで、動きやすい
コーデに彩りを与えてくれるマスタードイエローのパンツドレス
セットアップ
会場の様子に見当が付かない場合、セットアップのデザインを選んでおくと臨機応変に対応できます。
セットアップの中でもおすすめなのは、ジャケット×ワンピースのデザインのもの。
例えば、スーツなどフォーマルな服装の多いレセプションパーティーだった場合、ジャケットを羽織るだけできちんと感を演出でき、
露出を控えたイメージで浮くことがありません。また、華やかなスタイルの参加者が多いパーティーだった場合はジャケットを脱いでしまい、
ワンピースドレスのスタイルになることで会場の雰囲気とマッチすることができるでしょう。
使い勝手のよいファッションアイテムなので、1セット持っておくと便利ですね。
大人っぽい上品さの漂うライトベージュのセットアップ
ピンクベージュの淡い色味のワンピースで女性らしく優しい印象に
フォーマル度の高いシーンにも安心して着られるシンプルなデザイン
高級感のあるツイードジャケットでかっちりとした場にも
ふんわりと広がるスカートとジャケットの組み合わせで大人可愛く
さらりと着られるネイビーのワンピースのセットアップ
ドレス選びの注意点
レセプションパーティーに参加する服装が決まっても「本当にこれで合ってる?」と不安になる方も少なくないでしょう。
フォーマル且つオシャレというのは難易度が高いファッションといっても過言ではありません。
折角のパーティーなら、悪目立ちせず、『オシャレ』という点で目を引きたいですよね。そういった時の為に、ドレス選びの注意点を紹介します。
レセプションパーティー参加当日までに頭に入れておくと、安心ですね。
平服でお越しください」は略礼装で出席する
招待状を見るとドレスコードの指定がなく、「平服でお越しください」と記載してある場合があります。
こういった場合に頭を抱えてしまう方は少なくありません。
注意しなければならないのは、『平服』は『普段着ではない』ということです。
「平服でお越しください」と書かれているからといって、カジュアルすぎる普段着で出席してしまうと会場で浮いてしまうのでしっかりと覚えておいてください。
では、「平服」とは一体どんな服装のことでしょうか?
「平服」が指定の場合は、略礼装で出席するのがマナーです。華やかなデザインのドレスやカジュアルすぎる普段着とは違い、ワンピースやセットアップ、スーツなどの少しだけきちんと感のある服装を選んで参加するようにしましょう。
仕事の延長であることを意識する
そもそも企業のレセプションパーティーというのは、様々なビジネスパーソンと出会う機会でもあり、仕事上の人脈を広げるチャンスの場でもあります。
趣味やオフのパーティーと違い、仕事の延長・公式の場だという事を忘れないよう意識しましょう。
時に取引先や会社のレセプションパーティーに参加する際、ビジネスであることを意識した振る舞いや服装が大事だともいえます。
かしこまった企業の場合、華美過ぎないドレス選びもビジネスとして重要なポイントです
カジュアルブランドのパーティでは小物を工夫する
デニムやスニーカーなどがメインとなった、カジュアルファッションを提案しているアパレル企業の場合は、その企業のコンセプトに合ったコーディネートが重要です。
ドレスやスーツなどは、会場で浮いてしまう可能性があるので気をつけましょう。
デニムやスニーカーを着用する場合、ジャケットを羽織ったり、襟付きのブラウスをチョイスするなど小さなポイントできちんと感を演出します。
また、アクセサリーや帽子などの小物でトクベツ感を出すことも有効な手段だといえるでしょう。
レセプションパーティーではTPOをわきまえて好印象に
あまり参加する機会のないレセプションパーティーですが、いくつかポイントを押さえるだけで服装選びのアイデアもたくさん浮かぶのではないでしょうか。
TPOを意識してから出席すると緊張もほぐれますね。
また、一度だけの参加のためにドレスを購入することに抵抗があるならば、レンタルドレスのサービスを利用するのもおすすめです。
たくさんのドレスの中から、会場の雰囲気、何より自分に合ったコーディネートを選んでくださいね。